宮坂宥洪

宮坂宥洪（みやさか ゆうこう）は、1950年11月11日に長野県岡谷市で生まれました。父は同じく真言宗の僧侶である宮坂宥勝です。

1973年に高野山大学仏教学科を卒業後、名古屋大学大学院に進学。大学院在学中に文部省国際交流制度の試験に合格し、インド・プネー大学に留学しました。30歳で哲学博士の学位を取得しています。

帰国後は、岡谷市にある真言宗智山派照光寺の住職を務める傍ら、真言宗智山派の最高研究教育機関である智山伝法院の院長として、仏教の教えの普及と後進の育成に尽力しています。

宮坂宥洪は、仏教に関する深い知識と理解を持ち、その教えを現代社会に生きる人々に分かりやすく伝えることをライフワークとしています。著書、監修、翻訳など、その活動は多岐にわたります。

著書

『インド留学僧の記』（人文書院、1984年）
『般若心経の新世界 インド仏教実践論の基調』（人文書院、1994年）
『今日から自分を変えられる本』（四季社、1995年）
『密教の遊歩道 これからの仏教』（角川書店、1995年）
『仏教が救う日本の教育』（角川書店、2003年）
『真釈般若心経』（角川ソフィア文庫、2004年）

監修

『「修身」全資料集成』監修・解題（四季社、2000年）
『空海と真言宗 知れば知るほど』（実業之日本社、2006年）
『近代仏教を問う』（智山伝法院編、春秋社、2014年）
『入門般若心経 この1冊で般若心経が分かる・読める・書ける!』（洋泉社MOOK、2014年）
『まんがと図説般若心経をよむ』（日本文芸社、2015年）
『眠れなくなるほど面白い 図解 般若心経』（日本文芸社、2020年）

翻訳

H.V.ギュンター,C.トゥルンパ『タントラ叡智の曙光 タントラ仏教の哲学と実践』（人文書院、1992年）
チュギャム・トゥルンパ『心の迷妄を断つ智慧 チベット密教の真髄』（春秋社、2002年）
『ダライ・ラマゾクチェン入門』（春秋社、2003年）
『ダライ・ラマ般若心経入門』（春秋社、2004年）
ダライ・ラマ『ヒューマン・バリュー 人間の本当の値打ちとは』（四季社、2007年）
『ダライ・ラマ実践の書』（春秋社、2010年）

宮坂宥洪の研究分野は、仏教全般に及びますが、特に密教、般若心経、インド仏教に精通しています。その著作や監修書は、仏教の教えを分かりやすく解説し、多くの人々に仏教への理解を深めるきっかけを与えています。また、翻訳書を通じて、海外の仏教思想を日本に紹介するなど、幅広い活動を展開しています。現代社会における仏教の役割を模索し、その可能性を追求する宮坂宥洪の活動は、今後も多くの人々に影響を与え続けることでしょう。

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