宮城県立こども病院

宮城県立こども病院について

宮城県立こども病院は、宮城県仙台市青葉区に位置する小児専門病院です。東北地方で唯一の高度小児専門病院として、地域医療において重要な役割を果たしています。241床の病床数を持ち、地域周産期母子医療センターとしての機能も担っています。

概要

2003年に開設された当院は、高度な小児医療を提供することを目的としています。外来診療は原則として紹介状を持参した予約制ですが、周産期・小児の三次救急には24時間体制で対応しています。ただし、母体合併症や低出生体重児の搬送については、仙台赤十字病院や東北大学病院と連携して受け入れています。また、仙台医療圏の二次救急輪番制にも参加しています。病院は公立ですが、職員は公務員の身分ではありません。

新病棟の拓桃館は、宮城県立拓桃支援学校と渡り廊下で接続されており、宮城県立拓桃園も併設されています。病院は、青葉山を挟んだ愛子盆地内に位置し、広瀬川の河岸段丘上に建てられています。JR仙山線陸前落合駅から徒歩圏内にあり、国道48号愛子バイパスや東北自動車道仙台宮城ICからもアクセスしやすい場所にあります。また、病院ヘリポートも備えています。

出納取扱金融機関は、仙台銀行が指定されており、正門脇には七十七銀行のATMが設置されています。

診療科と各種認定

当院では、小児科、外科、産婦人科など、幅広い診療科を設けています。

各種認定

臨床研修指定病院
地域周産期母子医療センター
日本超音波医学会超音波専門医研修施設
日本周産期・新生児医学会周産期専門医研修指定施設
日本産科婦人科学会専門医制度専攻医指導施設
日本周産期・新生児医学会新生児蘇生法（NCPR）トレーニングサイト

院内施設

病院には、ボランティアハウスがあり、「愛子ホール」では集会やチャリティコンサートなどが開催されます。また、院内には佐藤忠良氏によるブロンズレリーフ「おおきなかぶ」が展示されています。

沿革

1969年、東北大学小児科が小児病院設立を要望したのが始まりですが、詳細は不明です。その後、幾度かの検討を経て、1993年に浅野史郎知事が就任したことで、設立に向けた動きが本格化しました。県民からの署名活動やチャリティコンサートなどの支援もあり、県は周産期医療から小児医療までを対象とする病院の設置を決定しました。

厚生省の通知により、総合周産期母子医療センターは仙台赤十字病院に、地域周産期医療センターとして当院が認定されました。建設は1999年に始まり、2003年に竣工しました。開院当初はシックハウス症候群の問題が発生しましたが、解決後、暫定オープンを経て2004年にフルオープンしました。

運営は当初、財団法人厚生会に委託されていましたが、後に地方独立行政法人に移行しました。

年表

1993年：浅野史郎宮城県知事就任、宮城県母子総合医療センター設立推進協議会設立
1996年：厚生省児童家庭局長通知「周産期医療対策整備事業の実施について」発出
1997年：病院早期設立を求める署名20万件が知事に提出
1999年：建設地決定、建設開始
2003年：病院竣工、暫定オープン
2004年：フルオープン
2006年：地方独立行政法人に移行
2015年：宮城県拓桃医療療育センターの運営を継承
2016年：新病院棟・拓桃館が本格稼働

アクセス

鉄道

JR仙山線陸前落合駅北口から徒歩9分

バス

仙台駅西口バスプール10番ポールから「定義・作並温泉・熊ケ根・白沢車庫」行きに乗車、「宮城広瀬高校･こども病院前」バス停下車、徒歩5分

自動車

東北自動車道仙台宮城ICから国道48号愛子バイパスを西進、案内標識に従って約3.6km

周辺施設

病院周辺には、関連施設や公共交通機関の停留所があります。

脚注

詳細は、病院の公式ウェブサイトや関連資料をご参照ください。

関連項目

都道府県立病院
とっておきの音楽祭
山下設計（設計担当）

外部リンク

宮城県立こども病院
宮城県の関連ページへのリンク'>地方独立行政法人宮城県立こども病院評価委員会 - 宮城県
日本医療機能評価機構の関連ページへのリンク'>病院機能評価結果の情報提供「宮城県立こども病院」 - 公益財団法人日本医療機能評価機構
* 日本小児総合医療施設協議会

宮城県立こども病院は、地域の小児医療を支える重要な拠点です。高度な医療設備と専門スタッフにより、子どもたちの健康と成長をサポートしています。

もう一度検索