宮城野村

宮城野村（みやぎのむら）

宮城野村は、かつて神奈川県の西部に位置し、足柄下郡に属していた村です。現在の箱根町の一部となっています。

地理

宮城野村は神奈川県の西部に位置し、北には早川が流れていました。早雲山や明星ヶ岳などの山々に囲まれ、豊かな自然環境に恵まれていました。

主な地形は以下の通りです。

山：早雲山、明星ヶ岳
河川：早川

周辺の自治体は以下の通りでした。

神奈川県
小田原市
足柄下郡：温泉村、湯本町、仙石原村、箱根町
足柄上郡：南足柄町

歴史

宮城野村は、明治時代初期の町村制施行により誕生し、箱根の観光地としての発展とともに歩んできました。

1889年（明治22年）4月1日：町村制の施行により、足柄下郡宮城野村が単独で自治体を形成。
1889年（明治22年） - 宮ノ下 - 宮城野間に人力車を通す有料道路が開通。
1904年（明治37年） - 宮城野 - 芦ノ湖畔に人力車道が敷設される。
1910年（明治43年）9月30日 - 現在の国道1号（箱根湯本方面 - 宮ノ下交差点）および国道138号（宮ノ下交差点-仙石原方面）の道路が、国道58号（東京ヨリ靜岡縣ニ達スル別路線）に指定。
1914年（大正3年） - 強羅公園が開園。
1919年（大正8年）6月1日 - 小田原電気鉄道鉄道線（現・小田急箱根鉄道線）二ノ平駅および強羅駅が開業。
1921年（大正10年）12月1日 - 小田原電気鉄道鋼索線（現・小田急箱根鋼索線）が開業。
1936年（昭和11年）2月1日 - 村域の一部が、富士箱根国立公園（後の富士箱根伊豆国立公園）に指定。
1953年（昭和28年）5月18日 - 二級国道138号富士吉田小田原線（後の国道138号）が設置され、終点が置かれる。
1955年（昭和30年）10月31日 - 昭和天皇、香淳皇后が環翠楼に宿泊。歓迎の大文字焼きや花火が行われた。天皇自身は幼少期に宮城野村に幾度も訪れている。
1956年（昭和31年）9月30日：箱根町、湯本町、温泉村、仙石原村と新設合併し、改めて箱根町が発足。宮城野村は廃止されました。

交通

宮城野村には、箱根登山鉄道が乗り入れており、箱根の観光地を結ぶ重要な役割を果たしていました。

鉄道
箱根登山鉄道
鉄道線：二ノ平駅 - 強羅駅
鋼索線：強羅駅 - 公園下駅 - 公園上駅 - 中強羅駅 - 上強羅駅 - 早雲山駅
道路
一級国道1号 - 現在の国道1号

名所・旧跡・観光スポット

宮城野村は、箱根の豊かな自然と温泉に恵まれ、多くの観光客が訪れる場所でした。

富士箱根伊豆国立公園
箱根温泉
二ノ平温泉
強羅温泉
宮城野温泉
* 強羅ホテル

現在では箱根町の一部となり、その歴史を地名や施設などに残しています。

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