富士ゼロックスR&Dスクエア

概要

富士ゼロックスR&Dスクエアは、神奈川県横浜市西区みなとみらいに位置する高層ビルです。現在は富士フイルムビジネスイノベーションの「横浜みなとみらい事業所」として利用されています。2010年4月から順次稼働を開始し、約4,500人がここで働いています。この事業所の開設により、分散していた研究開発拠点が集約されました。

また、横浜市の誘致活動により、東京都内にあった同社の営業拠点の一部や子会社である富士ゼロックス情報システム本社も、近隣のみなとみらいセンタービルに移転しました。これにより、みなとみらい地区は同社の重要な事業拠点となっています。

アクセス

みなとみらい線新高島駅から徒歩圏内であり、日産自動車グローバル本社方面とは歩行者デッキ「みなとみらい歩道橋」で繋がっています。横浜駅方面からも、NISSANウォーク・はまみらいウォークや地下街の横浜ポルタを経由して徒歩でのアクセスが可能です。

付帯施設

ビル内には、社外企業向けの展示施設「Business Innovation Lab.」があります。ここでは、同社の最新の技術や実践事例が紹介されています。以前は、メセナ活動の一環として美術ギャラリー「Fuji Xerox Art Space」がありましたが、現在は閉鎖されています。

2024年には、3階にサステナブルな未来を探求する体験型施設「Green Park FLOOP」がオープンしました。この施設では、環境問題や持続可能な社会に関する展示を体験できます。また、1階には富士フイルムグループ健康保険組合が運営する健診センター「富士フイルムメディテラスよこはま」も開設されています。

建物の特徴

建物はガラス張りで、楕円形の円柱状という独特な形状をしています。複層ガラスや地域冷暖房システムを採用することで、省エネルギー化を実現しています。低層部分の屋上は「緑の丘」として緑化されており、周辺環境との調和も図られています。さらに、阪神淡路大震災級の地震にも耐えうる耐震性能を有しており、日本免震構造協会賞を受賞しています。

まとめ

富士ゼロックスR&Dスクエア、現在の横浜みなとみらい事業所は、研究開発拠点としての機能だけでなく、地域社会との連携や環境への配慮も重視した複合的な施設となっています。その特徴的な外観と充実した設備は、みなとみらい地区のランドマークの一つと言えるでしょう。

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