富山地域鉄道部

富山地域鉄道部の概要

富山地域鉄道部（とやまちいきてつどうぶ）は、かつて富山県の富山市に位置していた、西日本旅客[[鉄道]]（JR西日本）の地域鉄道部の一つです。この鉄道部は、地域特性に応じた効率的な運営を目指すため、1990年から導入された鉄道部制度の下で運営されていました。当初は北陸地域鉄道部として発足し、2009年には高岡鉄道部との統合により名称が変更されました。

この部は主に富山駅を拠点として、大部分は金沢支社が管轄する形で、県内の鉄道運営を行っていました。以下に、富山地域鉄道部が管理していた路線について詳細を述べます。

管轄路線

2015年3月13日までの路線状況は以下の通りです。

• - 北陸本線: 市振駅 - 石動駅間（後にあいの風とやま[[鉄道]]へ移管）
• - 高山本線: 猪谷駅 - 富山駅間
• - 城端線: 全線
• - 氷見線: 全線

鉄道部名を表す略号は、旅客車には金沢支社の「金」と富山の「トヤ」を組み合わせた「金トヤ」が、機関車には「富」が使用されていました。

配置車両

2014年4月1日時点で管理されていた車両は、すべて富山運転センターの車両管理室に配置されており、廃止後は金沢総合車両所の富山支所となりました。

気動車

• - キハ120形: 14両が配置され、高山本線と大糸線で運用されていました。このうち、高山本線用車両は富山センター、高糸魚川地域鉄道部の車両は糸魚川運転センターに常駐していました。
• - キハ40形: 9両が配置され、城端線・氷見線で運用されていました。これらの車両の一部は「忍者ハットリくん」のラッピング列車として使用されました。
• - キハ47形: 15両が配置され、ほとんどの車両がワンマン運転に対応していました。

機関車

• - DD15形: 5両が配置され、主にラッセル式除雪車として使用されました。
• - DE10形: 6両が配置され、工事列車の牽引や貨物輸送を担当していました。

過去の配置車両

特に注目すべきは、キハ52形やキハ58系車両で、これらは不定期運行や2010年3月のダイヤ改正後に廃止された経過を持ちます。これらの車両は地域鉄道ファンからの要望もあり、注目の存在となりました。

乗務範囲と管理者

富山運転センターに所属する運転士らが北陸本線の区間にて運行を行っていました。また、県内には高岡運転派出や富山車掌センターも設置され、JR西日本における車掌業務が行われていました。富山車掌センターは廃止時点でJR西日本唯一の「車掌センター」として存在していました。

歴史的経緯

1986年には富山第一機関区が富山運転所に改称され、その後1995年に北陸地域鉄道部が発足しました。2009年には高岡鉄道部と統合し、富山地域鉄道部として新たな形態をとりましたが、2015年には北陸新[[幹線]]の開業により廃止となりました。尚、当部の車両管理が金沢総合車両所に引き継がれ、管轄路線は北陸広域鉄道部に移管されたことにより、富山地域鉄道部はその長い歴史に幕を閉じました。

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