富山県道・石川県道18号氷見田鶴浜線

富山県道・石川県道18号氷見田鶴浜線

富山県氷見市と石川県七尾市を結ぶこの主要地方道（富山県道・石川県道）は、地域の交通インフラの重要な部分を担っています。道のりは、自然景観が見事な能登半島の東側を走り、富山湾にも接しています。地形の特徴により、多様な風景を体験できるのがこの道路の魅力の一つです。

概要

この県道は、氷見市から北北西へ進み、殊に標高300mから500mの位置にある石動山付近を通過します。ここでは修験場として知られる石動山が聳え立ち、その近くには険しい山々が連なっています。この山々を越える区間は、荒山峠と呼ばれ、通行には幾つかの狭窄した箇所が存在します。冬季はこの峠が閉鎖されることもあったため、往来はそれなりの難易度を要しましたが、近年の道路改良で今では通年通行が可能となりました。

一方で、另一方の区間では、邑知平野の東側から二宮川沿いに北上し、田鶴浜の市街地へと至ります。この部分は標高差がほとんどないため、広々とした道路が展開され、七尾市方面への重要な短絡ルートとして機能しています。特に、奥能登地域からの交通には非常に便利です。

路線データ

この県道は、富山県氷見市阿尾471（阿尾城跡口交差点）を起点とし、石川県七尾市田鶴浜町タ73番2地先（田鶴浜東交差点）を終点としています。また、1972年3月31日に路線が認定されて以来、歴史的にも変遷を経てきた経路でもあります。1993年には主要地方道に指定され、その後、1995年には県道番号が「18」と変更されました。

路線状況

車道については、概ね両側2車線（片側1車線）のサイズを保っていますが、一部の区間では狭く、1.5車線程度の箇所も見受けられます。その一方で、拡幅工事や待避所の設置が行われており、大型車両が行き交う場面も多々あります。

歩道は特定の区間にのみ設置されており、氷見市指崎や七尾市西下町など複数の地点に分かれています。これにより、地元住民の通行にも配慮されています。また、JR七尾線とは立体交差しており、黒氏跨線橋を通じて車両が往来します。この橋梁には歩道が設置されていないため、直下の地下道を利用する形になっています。

重複区間

氷見田鶴浜線の周辺には、いくつかの重複区間があります。例えば、富山県道70号万尾脇方線や、石川県道116号末吉七尾線といった道路がこの県道と交差しています。これらの道路と一緒に利用することで、地域内の移動がよりスムーズになります。

地理

この道を通過する自治体は、富山県氷見市と石川県の鹿島郡中能登町、さらには七尾市を含んでいます。各自治体の接点を結ぶ重要な役割を果たしているため、この道路が持つ重要性はますます高まっています。自然環境の多様性と、地元経済への寄与を通じて、この道路は地域の発展に寄与し続けることでしょう。

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