富山県道1号富山魚津線

富山県道1号富山魚津線（とやまけんどう1ごうとやまうおづせん）は、富山県富山市と魚津市を結ぶ主要地方道として位置づけられています。富山湾沿いの地域を経由し、両市間を結ぶ幹線道路の一つです。

路線データ

この路線の起点は富山市田尻西にあり、国道8号および富山県道7号富山八尾線と接続しています。終点は魚津市本町1丁目で、ここでは富山県道52号石垣魚津インター線および富山県道2号魚津生地入善線と交差します。

歴史

本路線は、1977年（昭和52年）3月1日に、それまでの魚津氷見線から一部を分離、新たに路線として認定されました。その後の整備が進められ、1990年（平成2年）8月2日には魚津市内のバイパス区間が開通しました。1993年（平成5年）5月11日には、当時の建設省（現在の国土交通省）によって主要地方道に指定され、地域における重要性が高まりました。また、1995年（平成7年）10月12日には滑川バイパスが開通しています。このバイパスは滑川市坪川から中村までの区間約3.2キロメートルにわたり、車道幅員に加え左右に広い歩道が設けられた総幅員15.5メートルの道路として整備され、沿道には景観に配慮してハナミズキが植樹されています。

路線状況

道路の構造としては、多くの区間が片側1車線の計2車線となっています。しかしながら、魚津市や滑川市の中心市街地を通過する区間には、道路の幅が比較的狭くなっている箇所が存在します。特に注意が必要なのは、滑川市橋場町を流れる中川を渡る箇所です。ここでは雪島橋と落合橋が隣接しており、ロータリー方式による一方通行が採用されています。魚津方面へ向かう車両は雪島橋を、富山方面へ向かう車両は落合橋を利用する必要があります。また、複数の区間で他の県道や国道と重複しています。富山市内では、四方荒屋交差点から千原崎交差点にかけて国道415号と、千原崎交差点周辺の西宮町内では富山県道30号富山港線と重複します。さらに、滑川市三ケの三ケ交差点から魚津市本町1丁目の終点までの長い区間では、富山県道3号富山立山魚津線と重複しています。

沿線には休憩施設として道の駅ウェーブパークなめりかわが設置されています。

地理

通過する自治体

本路線は以下の3つの市を通過します。

富山市
滑川市
魚津市

交差する主な道路

起点および終点を含む、主な交差道路は以下の通りです。

国道8号、富山県道7号富山八尾線（起点）
国道415号、富山県道205号練合宮尾線
国道415号、富山県道30号富山港線
富山県道30号富山港線
富山県道172号八幡田稲荷線
富山県道171号浜黒崎宮町線
富山県道15号立山水橋線
富山県道61号滑川上市線
富山県道51号蓑輪滑川インター線
富山県道320号古鹿熊滑川線
富山県道138号栗山追分線
富山県道3号富山立山魚津線
富山県道52号石垣魚津インター線、富山県道2号魚津生地入善線（終点）

主な橋梁

路線上にはいくつかの橋が架かっています。主なものには、富山市内の萩浦橋、今川橋、浦の橋、滑川市内の魚躬橋、そして滑川市と魚津市にまたがる早月橋などがあります。

沿線にある施設

本路線沿いには、富山湾に面した地域を中心に様々な施設が存在します。

富山市内の施設
JAなのはな和合支店、昭和電工研装、富山港線（萩浦小学校前駅、東岩瀬駅、競輪場前駅、岩瀬浜駅）、ウエルシア富山岩瀬店、富山市立岩瀬小学校、富山競輪場、岩瀬カナル会館、岩瀬漁港、東ソー・セラミックス富山工場、岩瀬浜海水浴場、富山市パークゴルフ場、三菱ケミカルエンジニアリング、日方江温泉、富山県立富山学園（児童自立支援施設）、富山市浜黒崎浄化センター、富山市立浜黒崎小学校、浜黒崎海水浴場、水橋フィッシャリーナ、水橋漁港、ウエルシア富山水橋店、水橋温泉など、地域住民の生活や観光に関連する施設が見られます。

滑川市内の施設
フットボールセンター富山、櫟原神社、はなます公園、旧深層水体験施設タラソピア、ほたるいかミュージアム、滑川漁港、海洋深層水分水施設アクアポケットなど、スポーツ施設や海洋資源に関連した施設が特徴的です。

* 魚津市内の施設
魚津総合公園（魚津水族館、ミラージュランドを含む）、魚津補助港、万灯台、魚津城跡、米騒動発祥の地、大町海岸公園など、自然や歴史、レジャーに関連する施設が多くあります。

これらの情報は、2010年の富山県の道路現況調査資料などを参考にしています。

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