富源県

富源県（ふげん-けん）は、中華人民共和国雲南省曲靖市に位置する県です。

歴史

富源県の歴史は、中華人民共和国成立後の1954年に遡ります。それまで「平彝県」と呼ばれていた県名が、「富源県」へと改称されました。この改称には、少数民族への「平定」を意味する地名を避け、より縁起の良い意味を持つ好字地名に変更するという意図がありました。当時の人民政府は、多民族国家体制に即した地名へと改めるよう政務院から指示を受け、民族間の平等を重視する姿勢を示しました。

行政区画

富源県は、以下の行政区画を管轄しています。

街道:
中安街道
勝境街道
鎮:
後所鎮
墨紅鎮
大河鎮
営上鎮
竹園鎮
富村鎮
黄泥河鎮
老廠鎮
十八連山鎮
民族郷:
古敢スイ族郷

交通

富源県は、鉄道と道路網が整備されており、交通の便が良い地域です。

鉄道
中国鉄路総公司
滬昆旅客専用線
（昆明方面）- 富源北駅 -（貴陽方面）
南昆線
（昆明方面）- 大田辺駅 -（南寧方面）
盤西線
（沾益方面）- 車転湾駅 - 羊尾哨駅 - 富源駅 -（紅果方面）
道路
高速道路
滬昆高速道路
国道
G320国道

参考文献

* 谷川健一「中国および新興国の地名政策」『現代「地名」考』日本放送出版協会〈NHKブックス ; 337〉、1979年、203-205頁。NDLJP:12209322/105。

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