寶智山幸観

寶智山 幸観（ほうちやま こうかん）



基本情報



来歴


寶智山はリンゴ園を営む家庭の次男として育ち、若い頃から相撲を始めました。木造高校時代には全国大会に出場するなど、その才能を発揮しました。進学先として法政大学を考えていたものの、進路に迷いがあった時、高校時代の監督が元小結・舞の海と友人であることが、相撲界への道を開くきっかけとなりました。経済的な事情も影響し、最終的には相撲の道を選ぶことになりました。2000年に卒業と同時に中立部屋に入門し、初土俵を踏むとすぐに順調に出世街道を進んでいきました。

初の場所で序ノ口優勝し、幕下への昇進は2年以内に達成しました。しかし、以降は相撲のスタイルが定まらず、勝負弱さも目立ちました。特に、昇進のチャンスが多くあったにもかかわらず、勝ち越しを逃したり、相手力士との相性に苦しむ場面が多くあり残念な時期を過ごしました。

それでも彼は諦めず、練習に励む姿勢を崩さず、2006年には十両昇進を果たしました。この際には、勝ち越しを重ね、翌年5月場所においては念願の十両優勝も経験しました。

しかし、新入幕後には厳しい試練が待ち受けており、数回の落ち込みを経験。続けて十両陥落もありましたが、その後は十両の上位に返り咲くことも果たしました。このような苦しい時期を乗り越えるべく、自己管理やトレーニングに邁進し続けた結果、再び力士としての力を取り戻します。

2013年の秋には、三段目で優勝を遂げたことをきっかけに、一定の区切りを迎えました。そして、2013年12月に引退を決意し、年寄名跡を君ヶ濱として襲名しました。

引退後


引退後は相撲界に貢献しつつ、指導者としての道を歩み始めました。2014年には断髪式を行い、多くの支持者や仲間たちに見守られる中、そのキャリアを締めくくりました。

2020年には年寄名跡を振分に変更し、2023年には出来山、2024年には立田川へと変遷しました。現在も巡業部に関与しており、相撲界の若手力士たちに影響を与え続けています。

エピソード


寶智山の評価は相撲ファンの中でも高く、特に初入幕時の活躍に注目が集まりました。彼の姿勢や強さは評価され、自身の相撲を確立するまでの努力は多くの他の力士にも影響を与えています。彼の引退後のイベントやインタビューでも、常に謙虚な姿勢を持ち続ける様子が伺えます。

主な成績



とても特異な道のりを辿った寶智山幸観。彼の相撲人生は数々の挑戦と成功に満ちています。今後の活動にも期待が寄せられています。

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