寺家駅
寺家駅 (Jike Station)
寺家駅は、広島県東広島市寺家駅前にある、西日本旅客鉄道（JR西日本）山陽本線の駅です。駅番号はJR-G09です。
概要
東広島市の中心駅である西条駅から2～3km離れた寺家地区の住民にとって、長年の悲願であった新駅です。1987年に「寺家駅建設促進期成同盟会」などの地元団体が発足し、駅の開設を強く要望してきました。長らく、予定地の未整備や地権者との交渉難航により計画は進みませんでしたが、2009年4月に東広島市が「寺家地区土地区画整理事業」を発表し、具体的な駅新設の動きが始まりました。
2010年2月に駅南口広場と国道486号を結ぶ道路工事が着工し、2015年には駅舎の建設が始まりました。2016年7月8日、JR西日本は正式に駅名を「寺家駅」と発表。1日の乗車人員を1,400人と見込み、快速列車（通勤ライナー、シティライナー）は通過すると発表されました。
海田市駅が管理し、東広島市が運営する簡易委託駅ですが、JR西日本中国交通サービスが業務を受託しています。POS端末での窓口発券や近距離普通乗車券の自動券売機が設置されています。ICOCAの利用も可能です。
電報略号は、重安駅や上下駅で使用されている「シケ」を避けて「チケ」となっています。
歴史
2014年8月4日：JR西日本と東広島市が新駅設置に関する基本合意書を締結。
2016年7月8日：JR西日本が正式駅名を「寺家駅」と決定。
2017年3月4日：山陽本線西条駅 - 八本松駅間に新設開業。普通列車のみ停車。
2018年1月9日：駅周辺の住居表示導入により、所在地が「東広島市西条町寺家」から「東広島市寺家駅前」に変更。
2018年7月6日：平成30年7月豪雨により営業休止。
2018年8月21日：白市駅 - 八本松駅間で部分的に運行再開。
2018年9月9日：白市駅 - 瀬野駅間で運行再開。
2021年7月1日：駅業務がJR西日本広島メンテックからJR西日本中国交通サービスに移管。
駅構造
相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、橋上駅舎を備えています。
駅舎
橋上駅舎には南北自由通路が併設されており、自転車専用レーンも設けられています。自転車専用レーンからは改札方面へは行けない構造になっています。
コンコース内
きっぷうりば（みどりの窓口はなし）
改札口1箇所（ICOCA対応簡易自動改札機1台）
公衆トイレ（自由通路南口階段横）
エレベーター（自由通路南口、改札内1番のりば共用1基、自由通路北口1基、改札内2番のりば用1基）
自動販売機（自由通路2台、改札内2台）
のりば
利用状況
東広島市の統計によると、1日平均乗車人員は以下の通りです。
| 年度 | 1日平均乗車人員 |
|---|
2016年度の実営業日数は28日です。
駅周辺
駅は西条盆地の北西部に位置し、周囲を山に囲まれています。北東には龍王山（標高574m）があります。駅付近は黒瀬川水系の源流域であり、西に約2km行くと瀬野川水系との分水嶺があります。駅舎は黒瀬川の左岸（東岸）にあります。
かつては、大沢田池と傷痍軍人広島療養所（現在の国立病院機構東広島医療センター）がある程度の水田地帯でしたが、1960年代から駅北西側の山地を切り開いて工業団地が造成され、広島市や三原市のベッドタウンとして開発が進みました。駅周辺の住宅は一戸建てが中心でしたが、駅開業後は集合住宅も増加しています。
駅の南口側には国道が通り、商業地となっています。旧山陽道も駅付近を経由していました。山陽自動車道は駅北側の山地を通過しますが、地区内にインターチェンジはありません。最寄りの西条インターチェンジに加え、東広島医療センターや工業団地付近に八本松スマートインターチェンジ（仮称）が建設中です。
駅周辺の一部地域は、土砂災害警戒区域や特別警戒区域に指定されています。平成30年7月豪雨では、寺家地区の龍王山の憩いの森公園で土石流が発生しましたが、駅周辺の住宅地では大きな被害はありませんでした。
バス路線
駅南口のロータリーには、「寺家駅」停留所があり、以下の2つの路線が発着します。
芸陽バス 磯松線
西条駅 / 磯松団地・篠・造賀・福富・豊栄方面
JRバス中国 西条線
* 西条駅 / 東広島医療センター
国道486号線上には「市田橋」停留所があり、その他のバス路線が発着します。
隣の駅
西日本旅客鉄道（JR西日本）
山陽本線
■快速「シティライナー」・■快速「通勤ライナー」：通過
■普通：西条駅 (JR-G10) - 寺家駅 (JR-G09) - 八本松駅 (JR-G08)
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