寿原正一

寿原正一（壽原）

寿原正一（すはら しょういち）は、1911年1月1日に北海道古平郡古平町で生まれ、1975年12月13日に逝去した、昭和時代の実業家であり政治家です。衆議院議員としても活躍しました。

生い立ちと初期の経歴

寿原正一は、寿原要太郎の息子として生まれました。1958年に専修大学会計学本科を卒業しています。1928年頃に札幌市に移り、海産物商のトラック助手として働き始めました。その後、1932年頃には日の出ハイヤーに運転手として就職しました。

東京での事業展開

上京後、寿原は病人輸送専門の東京寝台自動車に勤務しました。戦後には労働組合を結成し、委員長に就任。1948年には常務として経営陣に加わり、1953年には社長に就任しました。その後、札幌つばめ自動車会長、新宿交通社長などを歴任し、中央自動車交通社長、札幌大和交通社長、北海道テレビ放送取締役、千歳空港ゴルフ場会長、東京旅客自動車指導委員会委員長、全国乗用自動車協会顧問、日本プロボクシング協会コミッション諮問委員など、多岐にわたる役職を担いました。

政治家としての活動

1960年11月の第29回衆議院議員総選挙において、寿原は北海道第1区から自由民主党公認で出馬し、初当選を果たしました。1963年11月の第30回総選挙でも再選され、衆議院議員として連続2期在任しました。議員在任中は、自民党交通副部会、同党札幌支部連合会顧問などを務めました。衆議院運輸委員として、タクシー業界のために尽力し、北海道の農業・漁業界のため、ソ連スケソウ輸入規制やてんぷん政府買い入れ価格引き上げ問題などの解決に尽力しました。

死去

第34回総選挙への出馬を予定し準備中であった1975年、東京四谷胃腸病院で胆石手術を受けた後、容態が急変し急死しました。葬儀は同年12月21日に真宗大谷派札幌別院で執り行われ、町村金五が葬儀委員長を務めました。

国政選挙歴

第29回衆議院議員総選挙（北海道第1区、1960年11月、自由民主党）当選
第30回衆議院議員総選挙（北海道第1区、1963年11月、自由民主党）当選
第31回衆議院議員総選挙（北海道第1区、1967年1月、自由民主党）落選
第32回衆議院議員総選挙（北海道第1区、1969年12月、無所属）落選
第33回衆議院議員総選挙（北海道第1区、1972年12月、無所属）落選

人物

箕輪登とは犬猿の仲であったことが知られています。

参考文献

衆議院・参議院『議会制度百年史 - 衆議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
札幌市教育委員会文化資料室編『札幌人名事典』〈さっぽろ文庫66〉北海道新聞社、1993年。
月刊クォリティ編集部編『ペンで書く墓碑銘 1970-1980年代 1』〈くま文庫19〉太陽、2009年。
* 『国政選挙総覧 1947-2016』日外アソシエーツ、2017年。

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