寿山駅

寿山駅（じゅざんえき）

寿山駅は、台湾鉄路管理局（現・台湾鉄路公司）の屏東線および縦貫線に存在した駅で、現在は廃駅となっています。高雄市鼓山区の北斗街平交道（踏切）付近に位置していました。特筆すべき点として、この駅は現役時代、気動車専用の駅として機能していました。

運行形態

運行形態は独特で、高雄駅を起点とし、三塊厝駅、寿山駅を経由して高雄港駅に至り、その後、寿山駅と鼓山駅を通って台南方面へ向かうという、高雄港駅で同一列車が折り返す形でした。

歴史

寿山駅の歴史は、以下の通りです。

1931年8月1日：山下町臨時停車場として開業。
1942年：気動車の運行停止に伴い、一時休業となります。
1952年2月10日：山下町駅として復活。ただし、この時点では鉄道員の通勤用としてのみ利用され、一般向けの営業は行われませんでした。
1952年7月1日：寿山駅と改名し、一般向け営業を開始します。
1962年：気動車の運行停止に伴い、駅は廃止されました。

駅構造

寿山駅は、地上駅で、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の合計2面3線の構造でした。

単式ホーム：縦貫線の上り列車が使用。
島式ホーム：縦貫線の下り列車と屏東線の単線（双方向）列車が使用。

現在、ホームの跡が残っています。

廃止前の利用状況

駅が廃止される前の利用状況に関する詳しい記録は残っていませんが、気動車専用駅であったこと、そして、路線が複雑であったことなどから、利用者の多くは通勤客や周辺住民であったと考えられます。

駅周辺

寿山駅周辺には、いくつかのランドマークや施設があります。

高雄大義宮：地域の信仰の中心となっている寺院です。
高雄市文武聖殿：学問の神様を祀る寺院で、多くの参拝者が訪れます。
高雄ライトレール文武聖殿駅・鼓山区公所駅：近隣にライトレールの駅があり、公共交通の利便性が高いです。

隣の駅

廃止時点での隣の駅は以下の通りです。

台湾鉄路管理局 縦貫線（旧線）：
鼓山駅 - 寿山駅 - 高雄港駅
台湾鉄路管理局 屏東線（高雄港 - 高雄間の専用路線は廃線）：
高雄港駅 - 寿山駅 - 三塊厝駅 - 高雄駅



寿山駅は、その短い歴史の中で、台湾の鉄道史の一部分を担っていました。現在ではその姿を見ることはできませんが、駅跡は鉄道ファンや地元住民に、過去の鉄道の歴史を伝える貴重な場所となっています。

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