三塊厝駅

三塊厝駅（サンクヮイツゥオえき、さんかいせきえき）

台湾高雄市三民区に位置する、台湾鉄路管理局（台鉄）縦貫線の駅です。かつては屏東線の中間駅として機能していましたが、現在の高雄駅が整備される以前の日本統治時代には、高雄中学校（現在の高雄市立高雄高級中学）の生徒や教職員、そして地域住民にとって重要な交通拠点でした。

しかし、高雄駅が現在の場所に移転したことで、三塊厝駅は新高雄駅との距離が近すぎたため利用客が大幅に減少し、廃止の道を辿ることになりました。旅客輸送は屏東線のみに限定され、縱貫線の列車は停車せず、ホームも存在しませんでした。

その後、高雄市街鉄道地下化計画および台鉄捷運化プロジェクトによって、縦貫線の旅客駅として再開業を果たしました。旧駅舎は高雄市の古蹟に指定されており、歴史的な価値を今に伝えています。

歴史

地上駅時代

1908年（明治41年）2月1日 - 「臨時停車場」として開業。
1911年（明治44年）11月10日 - 貨物業務を開始。
1923年（大正12年） - 現在の鳳北里三徳西街90巷8号に駅舎を建設。
1941年（昭和16年）6月21日 - 三等駅に昇格。貨物業務は支線発着分のみに限定。
1962年 - 旅客扱いを終了。
1986年
9月22日 - 貨物取り扱いを終了。
9月26日 - 廃止（基隆起点399.3km）。
1990年7月15日 - 線路を撤去。
1995年11月 - 当駅から高雄港駅間の線路を撤去。
2004年4月9日 - 高雄市市定古蹟に指定。

地下駅時代

2009年11月5日 - 地下駅舎の建設を開始。
2018年10月14日 - 高雄鉄路地下化工事の完了に伴い、地下駅として再開業。

駅構造

開業時は島式ホーム1面2線の地上駅で、単線である屏東線の交換駅でした。また、台湾煉瓦打狗工場（戦後の中都唐栄磚窯廠）まで続く全長1.2kmの貨物支線が本駅から分岐していました。

捷運化後に再設置された駅は、相対式ホーム2面2線の地下駅となっています。

駅階層（地下化後）

地下1階：コンコース
地下2階：ホーム

旧駅舎

木造の駅舎と、撤去されずに残った線路が現存しています。この駅舎は、高雄市内に唯一残る日本統治時代の木造駅舎として貴重です。廃止後も長らく台鉄高雄港工務段の倉庫として利用され、1995年までは高雄港駅への職員通勤用として旧ホームが使用されていました。2004年に古蹟登録された後、修復工事を経て、地下駅再開業時には地上出口として旧駅舎の外観が再現されました。

利用状況

近年の年別利用状況の詳細は以下の通りです。
(具体的なデータは割愛します。)

駅周辺

旧駅舎
三鳳中街
高雄市立高雄高級中学
台湾銀行 三民支店
カルフール 愛河店
争鮮（回転寿司）
マクドナルド

バス路線

自立一路

隣の駅

台湾鉄路管理局

縦貫線南段
鼓山駅 - 三塊厝駅 - 高雄駅
屏東線（廃止）
寿山駅 - 三塊厝駅 - 高雄駅

出典

台湾鉄路管理局公式サイト
高雄市文化局公式サイト
その他、関連するニュース記事や資料

外部リンク

三塊厝車站 台湾鉄路管理局
高雄市區鐵路地下化計畫 鉄路改建工程局
古蹟三塊厝車站 年久失修恐崩塌
高雄市區鐵路地下化計畫 - ウェイバックマシン 台湾鉄路管理局
* 三塊厝火車站(暫不開放) 高雄市政府文化局

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