鼓山駅

概要

鼓山駅（こざんえき）は、台湾高雄市鼓山区に位置する台湾鉄路公司縦貫線の駅です。かつて地上駅であった頃は三等駅であり、貨物輸送を専門とする駅でした。しかし、高雄市内の鉄道地下化プロジェクトに伴い、旅客駅として生まれ変わりました。現在は、台湾鉄路と高雄ライトレールが乗り入れる、重要な交通拠点となっています。

歴史

鼓山駅の歴史は、1929年10月1日に貨物駅として「田町駅」が開業したことに始まります。その後、1950年4月15日に「鼓山駅」と改称されました。台湾の鉄道網は、当初、西南方向の打狗駅（後の高雄駅）へと向かっていましたが、1941年に現在の高雄駅が建設された際、縦貫線は東方向に大きくルート変更され、屏東線三塊厝駅を経由して新高雄駅へと接続するようになりました。この変更により、旧高雄駅は「高雄港駅」と改名されました。

地上駅時代には、新旧の縦貫線が分岐し、高雄駅方面への線路が3本に増えたため、鼓山駅の構内は非常に複雑な構造をしていました。長らく貨物専用駅として運営されていましたが、高雄市内の鉄道地下化工事に伴い、一時的に廃止されました。そして2018年、地下駅として旅客営業を再開しました。

高雄ライトレールは、2018年の春に行われた駅名選定活動で、「鼓山車站」「台鐵鼓山」「鼓山」の3つが候補となりました。最終的に、2018年8月22日に「鼓山」に決定し、2021年12月16日に開業しました。

駅構造

地下化前

地上駅時代の鼓山駅には、駅舎が1棟ありました。特徴的だったのは、駅名表示の行灯が通常とは異なり、線路側に設置されていた点です。通常は道路側に設置されることが多いです。また、プラットホームは設置されておらず、駅舎と線路の間には草花が植えられていました。

地下化後

地下化後の鼓山駅は、台湾鉄路が相対式ホーム2面2線の地下駅、高雄ライトレールが相対式ホーム2面2線の地上駅として運営されています。ライトレール駅の北側（美術館方面）、九如陸橋の南側には、車両の留置線が設けられています。

駅階層

（地下化後の駅構造については、具体的な階層情報が提供されておりません）

利用状況

2018年度のデータによると、鼓山駅は同時期に開業した高雄市内の新しい7つの駅の中で、最も利用客数が少ない駅でした。これは、まだ開業間もないことが影響していると考えられます。

駅周辺

鼓山駅の周辺には、以下の施設があります。

鉄路街
鼓山区行政中心
高雄市立鼓岩国民小学
元亨寺
九如陸橋
田町倉庫

バス

最寄りのバス停は「元亨寺(鼓山二路)」です。ここから高雄市公車を利用することができます。

隣の駅

台湾鉄路

縦貫線南段: 美術館駅 - 鼓山駅 - 三塊厝駅

高雄捷運

■環状軽軌: 鼓山区公所駅 C17 - 鼓山駅 C18 - 馬卡道駅 C19

脚注

[外部リンク]

鼓山車站 台湾鉄路公司
（旧）鼓山駅（台湾鉄路管理局） - ウェイバックマシン
高雄市區鐵路地下化計畫 鉄路改建工程局
各駅のご案内>鼓山站 高雄捷運公司

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