尊富士弥輝也

尊富士弥輝也とは

尊富士弥輝也（たけるふじ みきや）は、1999年4月9日生まれで、青森県北津軽郡金木町（現在の五所川原市）出身の大相撲力士です。本名は石岡弥輝也（いしおか みきや）で、伊勢ヶ濱部屋に所属しています。身長184cm、体重143kgという恵まれた体格を持ち、2024年5月場所では東前頭6枚目という最高位に達しました。また、2024年3月場所では新入幕力士として110年ぶりに幕内最高優勝を果たしました。

これまでの歩み

大相撲入門前

尊富士は、祖父が草相撲の強者だった影響を受け、幼少期から相撲の道に進みました。特に保育園時代、稽古の後にコンビニで買ってもらった唐揚げを楽しみとし、相撲の稽古に励んでいました。初めての大会出場となったわんぱく相撲全国大会では、小学校4年生の時に団体優勝を果たし、5年生の時には個人で3位に入りました。

中学進学後は、地元の道場に通いやすい学校を選び、つがる市立木造中学校に進学。全国都道府県中学生大会で個人3位の成績を残すなど、着実に実績を積み上げていきました。高校では鳥取城北高等学校に進み、様々な大会で好成績を残しましたが、膝の怪我に苦しむこともありました。高校卒業後は日本大学法学部に進学し、相撲部に所属。ここでも輝かしい成績を収めますが、またしても膝を負傷。痛みを抱えながらも、2022年春に大学を卒業しました。

大相撲入門

2022年8月、尊富士は伊勢ヶ濱部屋に入門することを発表しました。入門理由には、地元出身の先輩力士との関係や、師匠からの期待が影響しています。2022年9月場所で初土俵を踏みました。初めての番付に名前が載った2022年11月場所では7戦全勝で序ノ口優勝を飾り、その後も順調に階段を上がっていきました。

2024年1月場所では新十両として、名古屋場所後に行われる番付編成会議で新たに十両昇進が決定。新十両としての初日からの戦績も成功を収め、14日目には十両優勝を達成しました。続く3月場所では新入幕を果たし、驚異的なスピードでの出世を果たしました。特に印象的だったのは、幕内最高優勝を114年ぶりに成し遂げたことであり、その活躍は多くの注目を集めました。

人物像

尊富士の四股名には、「尊」は高い地位を目指すという願いが込められ、また「富士」は師匠の四股名から由来しています。協会の公式プロフィールでは、AK69が好きな歌手で、桃などの果物が好物であることが紹介されています。また、好きなテレビ番組は『サンデースポーツ』、アニメは『クレヨンしんちゃん』と多彩な趣味を持つ若者でもあります。

取り口とスタイル

尊富士の相撲スタイルは、立ち合いからの速攻相撲が特徴です。彼は圧力相撲にも定評があり、特に右差しの速攻相撲が評価されています。部屋の横綱からのアドバイスを受けながら、下半身を重点的に鍛えており、筋トレはあまり行わずに挑んできました。シュートやすり足を意識したトレーニングが功を奏し、実力を着実に高めています。

主な成績と今後の展望

尊富士の主な成績は、通算71勝11敗という素晴らしいものです。また、2024年5月場所では幕内最高優勝など数々の記録を打ち立てており、未来の大相撲界の期待の星です。新入幕としての優勝や、三賞のトリプル受賞なども成し遂げており、その成績は注目に値します。

今後の目標は、引き続き力を磨き、さらなる成長を遂げることであり、青森出身の力士として名を馳せることを目指しています。彼の今後の活躍には、相撲ファンのみならず多くの人々が注目しています。

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