小値賀火山島群

小値賀火山島群

小値賀火山島群は、長崎県五島列島に点在する、新第三紀から第四紀にかけて形成されたとされる火山群です。一般的に小値賀島火山群、または小値賀島単成火山群とも呼ばれています。

大小合わせて41以上の玄武岩質の単成火山で構成されており、スコリア丘、ハイブリッドコーン、スパターコーンといった多様な火山地形を見ることができます。これらの火山活動によって形成された島々が複合しているのも特徴です。

特筆すべきは、海触によってスコリア丘の内部構造が露出している点です。このため、火山活動のメカニズムや地質学的特性を研究する上で、世界的に見ても非常に貴重な場所として評価されています。

構成する島と岩礁

小値賀火山島群は、大きく小値賀島地域と肥前平島地域に分けられますが、資料によってその分類に差異が見られるため、ここでは主要な島と岩礁を一覧で紹介します。

小値賀島: 島群の中で最大の島です。
大島
斑島
黒島
六島
納島
藪路木島: 大島の北に位置します。
古路島: 小値賀島の南西に位置します。
宇々島
ホゲ島: 大島の西2kmに位置します。
乙子島: 小値賀島の南に位置します。
小黒島
貝瀬: 藪路木島の西にある岩礁です。
六つ瀬（六ッ瀬）: 大島の南西1kmに位置します。
黒瀬: 大島の南西1.5kmに位置します。
野崎島
赤島: 平島の東、藪路木島の西、ホゲ島の北に位置します。
平島: 島群の最西端に位置します。
美良島: 平島の北に位置します。

これらの島々は、それぞれ独特の地形や植生を持ち、多様な自然景観を織りなしています。また、周辺海域は豊かな漁場となっており、人々の生活を支えています。

小値賀火山島群は、その学術的な価値だけでなく、美しい自然景観も有しており、訪れる人々を魅了する場所です。

外部リンク

日本の火山 小値賀火山島群 - 産業技術総合研究所 地質調査総合センター

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