小川清四郎 (外交官)

小川清四郎の生涯

小川清四郎は、1907年8月3日に広島県尾道市で生まれ、日本の外交官として重要な役割を果たしました。1931年に東京帝国大学法学部政治学科を卒業後、1932年に外務省に入省し、そのキャリアをスタートさせました。外務省では、条約局事務官、情報局総裁秘書官、戦争調査会事務局事務官、横須賀捕獲審検所評定官など、多岐にわたる職務を経験しました。

1952年には調達庁総務部調停官に就任し、その後、1953年には公正取引委員会事務局長という要職を担いました。1957年には在ヴィエトナム日本国大使館参事官として海外勤務を経験し、1959年には外務大臣官房審議官に任命されました。1960年には駐ハンガリー特命全権公使、1962年には法務省入国管理局長、1964年には駐ヴァチカン特命全権大使、そして1968年には駐ビルマ特命全権大使と、国際舞台での活躍を続けました。外交官としてのキャリアを終えた後は、1969年に日本輸出入銀行監事に就任し、その後、海外建設協会の顧問を務めました。

小川清四郎の外交官としてのキャリアは、国際情勢が大きく変動する時代と重なり、その中で日本の国益を守り、国際社会における日本の地位向上に大きく貢献しました。彼の経験は、戦後の日本外交の発展に不可欠なものでした。また、行政官としても、公正取引や入国管理といった重要な分野で手腕を発揮しました。1981年8月3日、肺がんのため聖路加病院で逝去し、その生涯を閉じました。享年74歳。叙従三位。告別式は善心寺で執り行われました。

同期入省の外交官たち

小川清四郎の同期には、以下のような多くの著名な外交官がいます。

青木盛夫（駐ジュネーブ国際機関日本政府代表部大使、駐南ベトナム大使）
伊吹幸隆
糸賀篤（中国、イタリア大使）
稲垣太郎
牛場信彦（対外経済担当大臣、駐米大使、外務事務次官、外務審議官、駐カナダ大使）
甲斐文比古（駐西ドイツ大使、駐オーストラリア大使、駐マレーシア大使）
勝野康助（駐ポルトガル大使、駐ノルウェー大使、駐セイロン大使、法務省入国管理局長）
黒田音四郎（駐レバノン大使兼ヨルダン大使、駐ギリシャ大使、駐パラグアイ全権公使）
田中三夫
千葉皓（駐ブラジル大使、駐オーストラリア大使、駐イラン大使、駐メキシコ大使）
寺岡洪平（駐イラン大使、駐ペルー大使）
中川融（国連大使、駐ソ連大使、駐イタリア大使、外務省条約局長、外務省アジア局長）
林馨（駐メキシコ大使、駐マレーシア大使）
箕輪三郎
* 湯川盛夫（駐英大使、駐ベルギー大使、外務省大臣官房長、駐フィリピン大使）

これらの外交官たちは、それぞれの専門分野で活躍し、戦後の日本外交を支えました。小川清四郎もまた、これらの同僚たちと共に、激動の時代を乗り越え、日本外交の発展に貢献した一人です。

小川清四郎の生涯は、日本の外交史において重要な位置を占めており、その業績は後世に語り継がれるべきものです。

もう一度検索