小松英三郎

小松英三郎は、1932年4月17日に神奈川県横浜市保土ケ谷区で生まれ、福島県で育ちました。旧制福島安積学館を経て東宝芸能学校を卒業後、東宝に入社し、俳優としてのキャリアをスタートさせました。

東宝では、数多くの映画に出演し、特に特撮映画での活躍が知られています。『空の大怪獣ラドン』、『地球防衛軍』、『宇宙大戦争』などの初期の作品から、『モスラ対ゴジラ』、『三大怪獣 地球最大の決戦』、『怪獣大戦争』といったゴジラシリーズにも多数出演しました。これらの作品では、自衛隊員、技師、警官、宇宙局員など、様々な役柄を演じ分けています。

小松英三郎は、怪獣映画以外にも、クレージー映画や社会派ドラマ、戦争映画など、幅広いジャンルの作品に出演しています。『ニッポン無責任時代』や『無責任遊侠伝』などのクレージー映画では、コミカルな演技を披露し、『太平洋奇跡の作戦 キスカ』や『連合艦隊司令長官 山本五十六』などの戦争映画では、シリアスな演技で作品に深みを与えました。

1970年代に入ると、テレビドラマにも出演するようになり、『ウルトラQ』、『帰ってきたウルトラマン』、『ウルトラマンタロウ』といったウルトラシリーズや、『マイティジャック』、『流星人間ゾーン』などに出演しました。これらの作品では、記者、工事現場監督、警備員など、個性的な役柄を演じています。

小松英三郎は、1970年代後半まで俳優として活動し、数多くの映画やテレビドラマに出演しました。その個性的な風貌と演技で、多くの人々に親しまれ、日本の映画・テレビドラマ史にその名を刻んでいます。

特撮映画研究家からは、「細面で小味な二枚目」と評されており、その独特の存在感は、多くのファンを魅了し続けています。出演作品の端々から、彼の真摯な演技への情熱が伝わってきます。

主な出演作品

映画
空の大怪獣ラドン（1956年）
地球防衛軍（1957年）
宇宙大戦争（1959年）
モスラ（1961年）
海底軍艦（1963年）
モスラ対ゴジラ（1964年）
三大怪獣 地球最大の決戦（1964年）
怪獣大戦争（1965年）
フランケンシュタイン対地底怪獣（1965年）
キングコングの逆襲（1967年）
ゴジラ対ヘドラ（1971年）
日本沈没（1973年）

テレビドラマ
ウルトラQ（1966年）
帰ってきたウルトラマン（1971年）
ウルトラマンタロウ（1973年）
流星人間ゾーン（1973年）

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