小柳牧衛

小柳牧衛の生涯と業績

小柳牧衛（こやなぎ まきえ）は、1884年7月13日に新潟県北蒲原郡川東村（現：新発田市）で生まれました。彼は幼名を畋之助とし、経歴は多岐にわたります。彼の学び舎は、新発田中学と第一高等学校で、その後1909年に東京帝国大学法科大学政治学科を卒業しました。卒業後すぐに文官高等試験行政科試験に合格し、同年内に内務省へ入省しました。

入省後、彼は北海道庁に従事し、1913年には理事官として任命されました。その後、青島守備軍の民政部事務官に任命されたほか、臨時震災救護事務局や青森県、山口県、神奈川県などで内務部長や書記官を歴任しました。1926年9月には青森県知事に就任し、1927年には福島県、長崎県、兵庫県の各知事を務めました。1932年には兵庫県知事を休職し、その後内務省を依願退官しました。

1940年代には新潟市長に就任し、1936年には衆議院議員に当選。立憲民政党から出馬し、連続3回の当選を果たす中で、平沼内閣で文部政務次官を務めました。しかし戦後には公職追放の憂き目に遭うものの、追放が解除された後には参議院議員として活動を再開します。新潟地方区補欠選挙で当選し、その後も第4回、第6回通常選挙でも勝利を収め通算3回当選しました。

伝えられるところによれば、小柳は1964年に叙勲を受け、勲二等旭日重光章を授与されました。その後、1968年に参議院議員としての活動を終え引退します。彼はその間、参議院内閣委員長や外務委員長、公職選挙法改正特別委員長を務めるなど多方面にわたって影響を及ぼしました。

1974年にはさらに栄誉として勲一等瑞宝章を受賞するなど、彼の政治的貢献が評価される瞬間が続きました。1981年12月21日、小柳は97歳でこの世を去りました。その死去と共に、彼の位は正四位から従三位に叙され、この長い政治家人生の総決算を迎えました。小柳牧衛の業績は、彼が日本の政治界で果たした役割により、後世に大きな影響を与える事となりました。

もう一度検索