小浜市立小浜第二中学校

小浜市立小浜第二中学校（おばましりつ おばまだいにちゅうがっこう）

概要

福井県小浜市後瀬町に位置する市立中学校です。通称は「小浜二中」または単に「二中」と呼ばれ親しまれています。小浜市内では二番目の中学校として、1953年（昭和28年）9月に開設されました。創立当初は、中名田、口名田、今富、遠敷、松永といった各地域を主な学区とし、473名の生徒が在籍していました。また、当時としては規模の大きさがうかがえる特徴として、中名田に分校（123名）、上根来に分校（7名）、口名田には仮教場（188名）が設けられていました。

若狭地方にある公立中学校の中では最も規模が大きく、多くの生徒が通学しています。近年の生徒数は、2010年代前半におおよそ500人規模で推移しています。本校の学区は広く、小浜市の東部から西部にかけての地域を網羅しています。学校の立地自体は小浜市の中心部にありますが、この一帯は小浜中学校および小浜市立雲浜小学校の学区にあたるため、地元に居住する生徒が進学することは通常ありません。

教育の特徴

生徒一人ひとりの学習進度や理解度に応じたきめ細やかな指導を行うため、英語科と数学科において習熟度別の授業を取り入れています。これにより、それぞれの生徒が効果的に学力を伸ばせるよう配慮されています。また、特別支援教育にも力を入れており、「オアシス学級」という名称の特別支援学級が設置されています。多様な学習ニーズを持つ生徒たちが、安心して学校生活を送り、成長できるよう支援体制を整えています。

校歌

本校の校歌は、山本和夫氏が作詞を、そして信時潔氏が作曲を手がけました。

主な通学区域の小学校

以下の小学校の卒業生が、本校の主な通学区域となります。これらの小学校は、小浜市教育委員会の情報に基づいています。

小浜市立加斗小学校
小浜市立中名田小学校
小浜市立口名田小学校
小浜市立今富小学校
小浜市立小浜美郷小学校

アクセス

JR小浜線 小浜駅から学校までは、徒歩でおよそ10分です。
小浜市のコミュニティバスである「あいあいバス」を利用される場合は、小浜二中前停留所で下車後、徒歩約2分で到着します。

周辺環境

学校の周囲には、公共施設や教育機関などが集積しており、地域の中心的な役割を担う環境にあります。主な周辺施設は以下の通りです。

小浜地方合同庁舎（隣接）
小浜市市民体育館（隣接）
小浜市武道館（隣接）
福井県立若狭高等学校（隣接）
杉田玄白記念公立小浜病院（隣接）
小浜市立小浜小学校
山川登美子記念館
福井県立若狭図書学習センター

沿革と著名な卒業生

1953年の設立以来、多くの生徒たちが本校で学び巣立っていきました。平成24年度末の時点での卒業生総数は15,833名に上り、地域社会のみならず、様々な分野で活躍する人材を輩出しています。

著名な卒業生としては、以下の方々が挙げられます。

中嶌哲演（国宝明通寺住職、平和運動家、反原発活動家として知られています。）
辻庄市（財務官僚として、北陸財務局長などを歴任されました。）
前野博紀（華道家として活躍されています。）
川畑宏美（アテネオリンピック バスケットボール女子日本代表に選出されました。）
堀卓馬（ラグビー選手として、セコムラガッツに所属しています。）

小浜市立小浜第二中学校は、地域の教育の中核を担う学校として、生徒たちの健やかな成長と未来への可能性を育んでいます。

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