小西昌幸

小西昌幸：文化を創造するプロデューサー

小西昌幸（こにしまさゆき）は、1956年3月30日に徳島県板野郡北島町で生まれました。彼は文化プロデューサーとして、多岐にわたる活動を展開しています。特に、北島町立図書館・創世ホールでの独自の企画や、ミニコミ発行、個人出版活動で広く知られています。

生い立ちとキャリア

1978年に中京大学文学部心理学科を卒業後、1979年に北島町役場に入庁しました。税務課などを経て、1994年からは北島町立図書館・創世ホールにて企画広報を担当し、2012年3月まで館長を務めました。2000年には徳島謄写印刷研究会を設立し、事務局長として活動しました。

創世ホールでは、講演会や音楽イベントなど、独自性の高い文化企画を数多く実施。地域文化の発展に大きく貢献しました。2016年3月末に北島町役場を定年退職した後も、2年間は嘱託職員として週4日創世ホールに勤務し、その後もボランティアとして「創世ホール通信」の文化ジャーナル面を担当しています。

文化活動

小西氏は、文化プロデューサーとしての活動に加え、ミニコミ発行や個人出版にも力を入れています。中京大学在学中の1976年にはミニコミ『ハードスタッフ』を創刊。ロック、特撮、幻想文学などをテーマにした濃密な内容で、高い評価を得ました。また、「先鋭疾風社」という名義で個人出版も行っており、これらの出版物の一部は、印刷史研究者の府川充男がブックデザインを手がけるなど、そのクオリティの高さが伺えます。

先鋭疾風社からの主な出版物

小西昌幸編『板坂剛の世界』（1981年）
板坂剛『世紀末文化考』（1984年）
海野十三の会編『JU通信・復刻版』（1998年）
海野十三の会編、池田憲章・佐野英・瀬名堯彦・山前譲監修『海野十三メモリアル・ブック』（2000年）

その他の活動

小西氏は、海野十三の会副会長、日本推理作家協会会員、徳島アイルランド音楽愛好会会員、そしてサラリーマン・パンク同盟代表としても活動しています。これらの活動を通じて、幅広い分野で文化を牽引しています。

小西昌幸は、その多才な活動を通じて、地域文化の発展に貢献するだけでなく、多くの人々に刺激と感動を与え続けています。

参考文献

創世ホール開館十五周年 自主事業の足跡(1)（創世ホール「文化ジャーナル」2009年6月号）
創世ホール開館十五周年 自主事業の足跡(2)（創世ホール「文化ジャーナル」2009年7月号）

外部リンク

* 文化ジャーナル - 北島町（北島町立図書館・創世ホール公式サイト）

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