広島岩国道路

広島岩国道路

広島岩国道路は、広島県の廿日市市から大竹市に至る国道2号のバイパスとして機能する、西日本高速道路（NEXCO西日本）が管理する一般有料道路です。山陽自動車道と並行しており、高速道路ナンバリングでは「E2」が割り振られています。

概要

この道路は、国道2号の交通混雑緩和を目的として建設されました。廿日市JCTから大竹JCT間は山陽道の本線と連続しており、実質的に山陽道の一部として利用されています。しかし、この区間の建設を巡っては地元住民との間で和解が成立しており、山陽道の別途建設は事実上白紙となっています。

道路規格は第1種第3級であるため、最高速度は80km/hに制限されています。また、アジアハイウェイ1号線（AH1）の一部としても指定されています。

廿日市ICから廿日市JCT間は、山陽道と国道2号（西広島バイパス）を結ぶ支線のような役割を果たしています。

当初、広島岩国道路は岩国市まで延伸する計画でしたが、岩国・大竹道路の計画変更により、大竹市以西の事業は廃止されました。岩国・大竹道路は、国道188号岩国南バイパスに直結するルートに変更されています。

将来的には広島南道路と接続し、広島市中心部へのアクセス向上が期待されています。

路線データ

起点: 広島県廿日市市地御前
終点: 広島県大竹市御園
全長: 16.2 km
規格: 第1種第3級
設計速度: 80 km/h
車線数: 4車線
料金徴収期限: 2060年6月22日

沿革

1980年2月：一部着工
1985年9月：住民との和解成立
1987年
2月26日：廿日市IC - 廿日市JCT供用開始
12月10日：廿日市JCT - 大野IC供用開始
1988年3月29日：大竹IC - 大竹JCT供用開始
1990年11月27日：大野IC - 大竹IC供用開始、全線供用開始

インターチェンジなど

全区間が広島県内に位置しています。未開通区間の名称は仮称です。

広島岩国道路にはサービスエリア・パーキングエリアがないため、山陽自動車道を利用する場合は、岡山方面は宮島SA、九州方面は玖珂PAまで休憩施設がありません。

料金

料金車種区分は、普通車、大型車、特大車の3種類です。ETC車の場合、普通区間と同等の料金に引き下げられています。

全線利用時の普通車料金は、非ETC車で770円、ETC車で430円です。

山陽自動車道と連続利用する場合、廿日市JCT - 大竹JCT間の料金は、高速自動車国道の料金と広島岩国道路の料金が合算されます。

中国道を経由した方が安くなる場合は、広島岩国道路を経由しても中国道経由の料金が適用されます。

割引

2014年3月以前には、高速道路利便増進事業による割引が行われていました。

2009年5月13日から2011年7月31日まで：ETC車限定で30%引き
2011年8月1日から2014年3月31日まで：ETCの有無を問わず普通区間と同等料金

ETC時間帯割引

2006年4月1日から、山陽自動車道と同内容の割引（深夜割引・通勤割引）が導入されました。2014年4月以降は、深夜割引と休日割引が実施されています。

脚注

西日本高速道路株式会社

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