小野上駅

小野上駅について

小野上駅（おのがみえき）は、群馬県渋川市村上に位置する、東日本旅客鉄道（JR東日本）の吾妻線の駅です。この駅は、交通アクセスや周辺の観光地とともに、地域の歴史を深く知る手がかりとなります。

駅の歴史

小野上駅の開設は1945年11月20日で、当初は運輸省の駅として運営されていました。その後、1982年には貨物取扱が廃止され、1984年には荷物扱いも終了しました。1987年には国鉄分割民営化に伴い、JR東日本の駅としての運営が開始されました。2003年には無人駅となり、2007年には木造駅舎が解体され、コンパクトな新駅舎が完成しました。さらに、2014年には東京近郊区間に編入されるなど、時代に合わせた変遷を遂げてきました。

駅の構造

小野上駅は、旅客用の相対式ホームが2面2線、さらに砕石を積むための単式ホームが1面1線ある地上駅です。乗客は跨線橋でホーム同士を移動できます。この駅は中之条駅の管理下にある無人駅で、乗車駅証明書発行機が設置されています。駅の脇では安山岩などの採掘が行われており、JR東日本高崎支社管内の鉄道施設に必要な砕石が当駅から搬出されます。吾妻線そのものは貨物営業を行わない線区ですが、砕石輸送のための不定期工事列車が運行されています。

利用状況

群馬県の統計年鑑によると、1日平均の乗車人員は一定数に達しており、地域の主要な交通手段として機能しています。駅の利用客は地元の住民だけでなく、観光客も含まれており、群馬県内の他の交通手段と接続しています。

駅周辺の状況

小野上駅の設置場所は渋川市にありますが、駅の近くを流れる吾妻川が吾妻郡東吾妻町との境界となっています。このため、東吾妻町の施設にアクセスする際にも当駅が最寄りとなることがあります。駅から約1km東には旧小野上村の中心地があり、周囲には民家が少ないため、静かな環境が広がっています。公共施設は祖母島駅と小野上駅の間に集中しています。

主な駅周辺の施設には、国道353号沿いに面した中央橋、東吾妻町立東小学校、箱島郵便局、渋川市役所小野上総合支所（旧小野上村役場）、渋川市立小野上小学校、小野上郵便局があります。これらの施設は駅の利用とともに地域の生活を支えています。

バス路線

「小野上駅」停留所では、関越交通が運行する路線バスが発着しています。主な路線には、小野上温泉線（小野上温泉センター経由渋川駅方面）や原町湯中子線（湯中子経由群馬原町駅方面）があります。これにより、駅からのアクセスが一層便利になっています。

隣接する駅

小野上駅の隣には祖母島駅と小野上温泉駅があります。どちらの駅も同じく吾妻線に位置しており、移動にも便利です。

小野上駅は、地元の人々や観光客にとって重要な交通拠点であり、周囲の自然や地域社会との結びつきが感じられる場所です。

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