尾藤知勝

尾藤知勝

尾藤知勝（びとう ともかつ、1869年12月18日 - 1961年5月14日）は、大日本帝国陸軍の軍人であり、最終階級は陸軍中将でした。位階勲等功級は正四位勲二等功五級。

経歴

肥後国（現・熊本県）にて、熊本藩士である尾藤九平の長男として生まれました。1902年（明治35年）4月には家督を相続しています。

1891年（明治24年）に陸軍士官学校（第2期）を卒業。翌年、陸軍歩兵少尉に任官されました。その後、1901年（明治34年）に陸軍大学校（第15期）を卒業。陸軍省軍務局課員、歩兵第4旅団副官、東宮武官といった役職を歴任し、1910年（明治43年）11月には陸軍歩兵大佐・歩兵第69連隊長に任官しました。

1913年（大正2年）3月には第3師団参謀長、1916年（大正5年）3月には侍従武官を経て、同年4月に陸軍少将に進級。1919年（大正8年）7月には陸軍中将・独立守備隊司令官となりました。1921年（大正10年）1月に待命となり、同年4月に予備役、1932年（昭和7年）4月に後備役に編入されました。

退役後は、東京府豊多摩郡大久保町の町長を務めました。しかし、1947年（昭和22年）11月28日には公職追放仮指定を受けています。

人物評としては、陸軍きっての美男子であり、部下に対して驕り高ぶることも、上官に対して媚びることもない、極めて平民的な軍人であったとされています。

栄典

1920年（大正9年）11月1日 - 旭日重光章・大正三年乃至九年戦役従軍記章

親族

七女：千代香（陸軍中将・沼田徳重の妻）

参考文献

福川秀樹『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。
外山操編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。
人事興信所編『人事興信録』第4版、人事興信所、1915年。
人事興信所編『人事興信録』第8版、人事興信所、1928年。
* 手島益雄『続 名古屋百人物評論』日本電報通信社名古屋支局、1915年。

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