山下湖

山下湖（やましたこ）

山下湖は、大分県由布市湯布院町に位置する人造湖です。別名、山下の池、山下ノ池とも呼ばれます。阿蘇くじゅう国立公園内のやまなみハイウェイ沿いに位置しており、周囲4キロメートル、面積40ヘクタールと広大な湖面を誇ります。この湖は、農業用水と発電用水の供給を目的として作られました。

湖の概要

山下湖の東側には、天然湖である小田の池が隣接しています。湖畔には遊歩道が整備されており、美しい自然景観を楽しみながら散策することができます。また、湖の南側にはゴルフ場があり、レジャー施設も充実しています。かつて湖の東側の半島部分には九重レークサイドホテルがありましたが、2007年9月末に廃業しました。

山下池の水源の森

山下湖および小田の池の周辺の森林は、「山下池の水源の森」として水源の森百選に選定されています。この森林は、九州電力の社有林として発電用の水源林として整備されたもので、灌漑用水の水源としても利用されています。また、九州林産によって広葉樹林の植林も進められています。水源の森は、大分県由布市湯布院町大字川西字丸山に位置しています。

大分県中部地震の影響

1975年4月21日に発生した大分県中部地震では、九重レークサイドホテルの1階部分が倒壊する被害が発生しました。この倒壊は、建物の剛性バランスの不均衡が原因と考えられており、その後の1981年の耐震基準改正で剛性率が考慮されるきっかけとなりました。また、この地震によって山下湖の堤防が決壊し、湖底の大部分が露出しました。その際に、縄文時代の土器や石器が発見されており、この地が古代から人々の生活の場であったことを示しています。

山下湖温泉

山下湖温泉は、かつて山下湖湖畔の九重レークサイドホテル内にあった温泉です。以前は、湖の対岸に山下湖畔荘があり、温泉も楽しむことができましたが、現在は両施設とも取り壊されています。

アクセス

鉄道・バス

JR九州久大本線由布院駅から車で約20分です。

車

大分自動車道湯布院ICから、国道210号、やまなみハイウェイを経由して九重町方面へ約12kmです。

関連項目

由布市

外部リンク

山下池 - 由布市

脚注

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