山之口町 (鹿児島市)

鹿児島市山之口町

山之口町は、鹿児島県鹿児島市の中央部に位置する町です。旧薩摩国鹿児島郡に属し、かつては鹿児島城下の武家屋敷の一部でした。現在の町域は、住居表示の実施に伴い再編されたものです。

地理

山之口町は、鹿児島市の中心部に位置し、北側は鹿児島県道21号線に接し、西千石町、東千石町と隣接しています。南には樋之口町、西には加治屋町、東には千日町があります。この地域は、交通の便が良く、鹿児島市電の電停も近くにあります。

町名の由来

山之口町の名前は、「かごしま市史こばなし」によると、かつて松原神社の裏手にあった千丘山という山の登り口が、この町付近にあったことに由来するとされています。

歴史

市制施行以前

江戸時代、この地域は山之口馬場町と呼ばれ、鹿児島城下の武家屋敷の一部でした。明治時代初期には、鹿児島府下山之口馬場町となり、1884年には、この地域を管轄する戸長役場が設置されました。

市制施行以後

1889年、鹿児島市が市制を施行した際、山之口馬場町は鹿児島市の一部となりました。1899年には、町名から「馬場」の字が削除され、山之口町となりました。

その後、この地域には、1912年に鹿児島座、1917年に帝国館、1920年には太陽館や喜楽館などの映画館が開館し、急速に発展しました。同時に、千日、天文館、山之口の各市場も開設されました。

1963年、住居表示に関する法律の施行に伴い、山之口町の全域で住居表示が実施され、町域が再編されました。これにより、天文館通を中心とする一部が千日町として分割されました。

町域の変遷

山之口町の町域は、市制施行や住居表示の実施によって、その形を変えてきました。

人口

2020年4月1日現在、山之口町の人口は500人、世帯数は374世帯です。国勢調査によると、1995年以降、人口は減少傾向にあります。

施設

公共施設

鹿児島市営山之口自転車等駐車場

郵便局

鹿児島山之口郵便局

学区

山之口町は、鹿児島市立の小学校と中学校の学区に指定されています。

交通

道路

主要地方道
鹿児島県道20号鹿児島加世田線
鹿児島県道21号鹿児島中央停車場線

鉄道

鹿児島市電
1系統、2系統：高見馬場電停

参考文献

鹿児島市史編さん委員会『鹿児島市史Ⅱ』 2巻、鹿児島市、1970年3月25日。
「角川日本地名大辞典」編纂委員会「角川日本地名大辞典 ４６ 鹿児島県」『角川日本地名大辞典』第46巻、角川書店、日本、1983年3月1日。
木脇栄『かごしま市史こばなし』南日本新聞開発センター、1976年。

関連項目

* 山之口町 (曖昧さ回避)

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