西千石町

鹿児島市西千石町について

鹿児島市西千石町は、市の中心部に位置する、歴史と文化が息づく町です。かつて武家屋敷が立ち並んでいた名残を残し、静かで落ち着いた雰囲気が特徴です。

地理

西千石町は、鹿児島市の中心部、甲突川の下流域に位置しています。北は平之町、照国町、南は加治屋町、山之口町、西は西田、東は東千石町に隣接しています。町域の北端には鹿児島県道24号鹿児島東市来線、南端には鹿児島県道21号鹿児島中央停車場線が東西に走っており、交通の便も比較的良いです。かつては加治屋町電停から鹿児島市電伊敷線が分岐していましたが、1985年に廃止されました。町の西端には甲突川が流れ、南東部にはライオンズ公園があり、大久保利通像が設置されています。また、東部には鹿児島市立山下小学校があります。

町名の由来

「西千石町」という町名は、かつてこの地域に千石以上の所領を持つ上級武士の屋敷が多くあったことに由来しています。鹿児島城（鶴丸城）を中心に東西に分けた西側に位置していたため、「西千石」という名前がつけられました。

歴史

江戸時代には、西千石町は鹿児島城下の士屋敷として、主に上級武士が居住していました。明治初期には、鹿児島県鹿児島府下の西千石馬場町となりました。1889年4月1日、市制施行に伴い、周辺の町村とともに鹿児島市が成立し、西千石馬場町は鹿児島市の町名となりました。1899年には、「馬場」の字が削除され、「西千石町」に改称されました。1963年9月11日には、西千石町全域で住居表示が実施されました。

人口

2020年10月1日現在の人口は2,321人、世帯数は1,493世帯です。人口は1995年以降、国勢調査ごとに集計されています。

施設

教育

鹿児島市立山下小学校

寺社

大中寺

商業

鹿児島日産自動車本社
鹿児島トヨタ自動車本社

その他

ライオンズ公園（大久保利通像）

学区

市立小・中学校に通う場合の学区は以下の通りです。

小学校：山下小学校
中学校：

交通

道路

主要地方道
鹿児島県道21号鹿児島中央停車場線
鹿児島県道24号鹿児島東市来線
市道
天神馬場通り
柿本寺通り

著名な出身人物

中馬庚（教育者、元野球選手）
野球用語「Baseball」を「野球」と初めて翻訳した人物として知られ、1970年に野球殿堂入りを果たしています。

参考文献

鹿児島市史編さん委員会『鹿児島市史Ⅱ』 2巻、鹿児島市、1970年3月25日。
「角川日本地名大辞典」編纂委員会「角川日本地名大辞典 ４６ 鹿児島県」『角川日本地名大辞典』第46巻、角川書店、日本、1983年3月1日。
木脇栄『かごしま市史こばなし』1976年。
児島佳代子、上柿元大輔、福森三南美「ふるさと新聞 西千石町版」『南日本新聞』2014年7月1日、20面。

関連項目

千石 (曖昧さ回避)

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