山内 (横手市)

秋田県横手市山内地区について

山内（さんない）は、秋田県横手市の東部に位置する地区であり、旧平鹿郡山内村の区域をそのまま引き継いでいます。人口は2015年の国勢調査で3,426人と報告されています。この地域は、山内筏、山内大沢、山内大松川など9つの大字から構成されています。

地理

山内地区は、横手市東部の山間部に位置し、東は岩手県西和賀町、西は横手地域・平鹿地域、南は雄勝郡東成瀬村と接しています。地域の中央部にはJR北上線、国道107号、秋田自動車道が東西に横断しており、交通の要所となっています。地域の中心は横手市役所山内庁舎（山内地域局）周辺で、消防署や駅などの公共施設が集中しています。

山岳地帯では、南郷岳や三森山がそびえ立ち、横手川、山内黒沢川、大松川などの河川が流れています。また、大松川ダムや相野々ダムなどの湖沼も存在し、豊かな自然環境を形成しています。

歴史

山内村は、1889年の町村制施行により、複数の村が合併して誕生しました。その後、1920年には西横黒軽便線（現在の北上線）が開業し、地域の交通網が整備されました。1959年には一部地域が横手市に編入されましたが、1968年には村章を制定し、地域としてのまとまりを強めました。しかし、2005年に横手市との合併により、山内村は廃止され、横手市の一部となりました。なお、2014年には複合公共施設が開所し、2022年には北上線の駅が廃止されるなど、時代の変化とともに変遷を遂げています。

産業

山内地区は奥羽山脈に囲まれた峡谷型の山村で、多くの川が合流して横手川を形成しています。この地域は肥沃な砂壌土の沖積土に恵まれ、古くからニンジン（山内にんじん）、サトイモ（山内いものこ）、セリなどが栽培されており、旧横手市などへ出荷されていました。

交通

鉄道
JR東日本
北上線: 黒沢駅 - 小松川駅 - 相野々駅

道路
高速自動車国道
E46 秋田自動車道: 山内PA, 山内BS
一般国道
国道107号
主要地方道
秋田県道1号盛岡横手線（全区間国道107号重複）
秋田県道12号花巻大曲線
秋田県道40号横手東成瀬線
一般県道
秋田県道273号外山落合線
秋田県道320号南郷黒沢線

教育

かつて山内地区には中学校がありましたが、2018年に横手市立横手南中学校に統合されました。小学校は、横手市立山内小学校があります。

施設

山内地区の各地域にある施設については、各大字の記事を参照してください。

著名な出身者

山内地区出身の著名人としては、プロ野球選手の中川申也氏、シンガーソングライターの高橋優氏、ヘアメイクアーティストの藤原美智子氏などがいます。

その他

山内地区は、豊かな自然と歴史、そして独自の文化が息づく地域です。この地域は、多くの人々に愛され、その魅力は今もなお、受け継がれています。

関連情報

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