山口英一

山口英一（やまぐち ひでかず）は、日本の外交官として、国際社会で活躍した人物です。特に、コスタリカ駐箚特命全権大使、バチカン駐箚特命全権大使としての功績が知られています。

経歴

山口英一は神奈川県出身です。1972年（昭和47年）に東京大学教養学部を卒業後、外務省に入省しました。外務省では、様々な部署を経験し、国際的な舞台で活躍するための知見と経験を培いました。

外務省での勤務を経て、財団法人国際労働財団に相談役として参画し、その後2000年5月から2001年まで同財団の常務理事を務めました。国際労働問題に関する専門知識を活かし、財団の運営に貢献しました。

2001年にはストラスブール総領事に任命され、フランスにおける日本とフランスの関係強化に尽力しました。2004年にはブラジル公使として、ブラジルと日本の外交関係の発展に寄与しました。

2007年（平成19年）9月には、コスタリカ駐箚特命全権大使に任命されました。コスタリカは、中米に位置する国であり、自然豊かな国として知られています。山口大使は、コスタリカとの友好関係を深め、経済協力や文化交流を促進しました。

2010年（平成22年）8月からは、バチカン駐箚特命全権大使を務めました。バチカンは、ローマ教皇が統治する独立国であり、カトリック教会の中心地です。山口大使は、バチカンとの外交関係を円滑に進め、日本とバチカンの友好関係を強化しました。2013年（平成25年）9月までバチカン大使を務め、退任しました。

同期入省者

山口英一と同期には、以下のような著名な外交官がいます。

天野之弥（国際原子力機関事務局長、在ウィーン国際機関日本政府代表部大使）
小松一郎（内閣法制局長官、駐フランス大使、駐スイス大使、外務省国際法局長、外務省欧州局長）
武藤正敏（駐韓大使、駐クウェート大使）
小島誠二（関西担当大使、駐タイ大使、儀典長、科学技術協力担当大使、駐パキスタン大使）
神余隆博（関西学院大学副学長、駐ドイツ大使、国連大使（次席））
高橋文明（駐スペイン大使、駐カンボジア大使）
野本佳夫（駐スロバキア大使）
石栗勉（京都外国語大学教授、国連アジア太平洋平和軍縮センター所長）
石川薫（日本国際フォーラム研究本部長、駐カナダ大使、駐エジプト大使、外務省経済局長）
伊藤誠（駐ブルガリア大使、駐タンザニア大使）
近藤誠一（文化庁長官、駐デンマーク大使、ユネスコ大使）
橋広治（駐パプアニューギニア大使）
峯村保雄（駐エルサルバドル大使）
肥塚隆（迎賓館長、駐オランダ大使、宮内庁式部副長、駐ホンジュラス大使）
横田順子（駐ラオス大使）
佐藤英夫（駐イスラエル大使、駐バーレーン大使、駐アフガニスタン大使）
二階尚人（駐チリ大使、駐ガーナ大使）
松原昭（駐マリ大使）
* 荒木喜代志（駐トルコ大使、COP10担当大使、国際テロ対策担当大使）

これらの同期入省者たちも、各々の専門分野で国際社会に貢献しています。

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