山岸功典

山岸功典：ゲームクリエイターの軌跡

山岸功典（やまぎし よしのり）は、日本のゲーム業界で長年にわたり活躍してきたゲームクリエイターです。エニックス（現スクウェア・エニックス）でのキャリアをスタートし、その後モノビットを経て、現在は株式会社アナザーエンタテインメントの代表取締役として、ゲーム制作の最前線に立っています。

エニックス／スクウェア・エニックス時代

山岸氏は、エニックス（後のスクウェア・エニックス）において、外注担当のチーフプロデューサーとして数々のプロジェクトを統括しました。特にトライエース作品との関わりが深く、「スターオーシャン」シリーズや「ヴァルキリープロファイル」シリーズなど、多くの人気作でプロデューサーを務めました。

しかし、外注作品を多く担当していたため、担当作品の発売延期に苦労することも多かったようです。「スターオーシャン Till the End of Time」の開発時には、その苦労を吐露するコメントを残しています。

また、社内では「Hゲームを作りたい」と発言して社長に叱られたという逸話も残っています。退職の際にも、この件で副社長からからかわれたそうです。

2004年の東京ゲームショウでは、『ラジアータ ストーリーズ』の体験版に、魔法でヤギに変身させられた「山岸氏」というキャラクターが登場し、話題となりました。

モノビット時代

2017年3月31日にスクウェア・エニックスを退社後、同年4月3日には株式会社モノビットのVRゲーム事業部部長に就任し、VR脱出ゲーム『トリップ・トラップ・トラベラーズ』の開発を指揮しました。

アナザーエンタテインメント時代

モノビット退社後、2019年11月に株式会社アナザーエンタテインメントを設立し、再びゲーム制作の道へ。2024年には『ウィッチ・アンド・リリィズ』のリリースを予定しています。

主な作品

山岸功典氏は、以下のような数々のゲーム制作に携わってきました。

ドラゴンクエストV 天空の花嫁（1992年） - プロダクションスタッフ
ドラゴンクエストVI 幻の大地（1995年） - デバッグ
スーパーファミコン ドラゴンクエストIII そして伝説へ…（1996年） - 制作協力
スターオーシャン（1996年） - プロデューサー
スターオーシャン セカンドストーリー（1998年） - プロデューサー
ヴァルキリープロファイル（1999年） - プロデューサー
スターオーシャン ブルースフィア（2001年） - プロデューサー
グランディア エクストリーム（2002年） - プロデューサー
スターオーシャン Till the End of Time（2003年） - プロデューサー
ラジアータ ストーリーズ（2005年） - プロデューサー
ヴァルキリープロファイル2 シルメリア（2006年） - プロデューサー
スターオーシャン1 First Departure（2007年） - プロデューサー
ソウルイーター モノトーン プリンセス（2008年） - プロデューサー
スターオーシャン4 THE LAST HOPE（2009年） - プロデューサー
マインドジャック（2011年） - プロデューサー
新星のグランドユニオン（2013年） - プロデューサー
ヴァルキリーアナトミア -ジ・オリジン-（2016年） - プロデューサー
トリップ・トラップ・トラベラーズ（2017年） - 開発指揮
* ウィッチ・アンド・リリィズ（2024年予定） - 企画

まとめ

山岸功典氏は、長年にわたる経験と豊富な知識を活かし、数々の人気ゲームを世に送り出してきました。今後の活躍にも注目が集まります。

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