山形県道・福島県道2号米沢猪苗代線

山形県道・福島県道2号米沢猪苗代線

山形県道・福島県道2号米沢猪苗代線は、山形県米沢市から福島県耶麻郡猪苗代町へと至る主要地方道です。この路線は、山形県と福島県の県境に位置する白布峠を越えるルートとして知られています。

概要

米沢市と裏磐梯・猪苗代を結ぶこの路線は、特に白布峠を越える区間が冬季閉鎖となるため注意が必要です。磐梯山の東側を迂回する裏磐梯から猪苗代にかけての一部区間は、国道459号と重複しています。また、米沢市にある天元台高原スキー場へのアクセスルートとしても利用されています。

かつては山形県道路公社が管理する西吾妻スカイバレーという観光有料道路でしたが、現在は無料開放されています。会津若松と米沢を結ぶ主要なルートは、明治時代以降は大峠越え（国道121号）が主流ですが、江戸時代以前には、この路線の祖である会津街道が白布峠のすぐ西にある桧原峠を越えていました。

路線データ

起点：山形県米沢市中央（山形県道3号米沢南陽白鷹線との交差点）
終点：福島県耶麻郡猪苗代町二丁田（国道115号との交差点）
総延長：(データなし)
実延長：(データなし)

歴史

1954年（昭和29年）1月20日：建設省告示により、山形県道米沢猪苗代線の一部と福島県道猪苗代米沢線の一部が主要地方道米沢猪苗代線に指定。
1965年（昭和40年）3月5日：福島県によって県道路線に認定。
1993年（平成5年）5月11日：県道米沢猪苗代線が、米沢猪苗代線として建設省から主要地方道の指定を受ける。

路線状況

名称・愛称

会津街道（米沢市丸の内 - 立石）
西吾妻スカイバレー（米沢市関）

福島県裏磐梯の桧原湖北岸（早稲沢温泉）と山形県米沢市の白布温泉を結ぶ山岳路にある17.8kmの区間は、西吾妻スカイバレーとして知られています。両県境にある標高1445mの白布峠の南・福島県側には、東鉢山七曲りと呼ばれるヘアピンカーブが連続する区間があり、通行時には注意が必要です。峠の前後には展望台としても利用できる駐車スペースが設けられています。

比較的交通量が少なく、磐梯エリアでは磐梯吾妻スカイラインと並ぶ絶景スポットとして知られています。冬季は閉鎖され、11月上旬から4月下旬までは通行できません。元々は1973年（昭和48年）に開通した有料道路でしたが、2003年（平成15年）に無料開放されました。

冬期閉鎖区間

山形県米沢市白布 - 福島県耶麻郡北塩原村早稲沢間

重複区間

山形県道152号米沢環状線（米沢市本町一丁目）
国道459号（猪苗代町三ツ屋 - 北塩原村剣ヶ峰間）

道路施設

山形県

西吾妻トンネル（米沢市関）
小白布橋（米沢市、大樽川を渡る）

福島県

見晴橋（北塩原村檜原、檜原湖東岸の入江を渡る）
裏磐梯橋（北塩原村檜原字曽原山、檜原湖東岸の入江を渡る）
小野川橋（北塩原村檜原、一級水系阿賀野川水系長瀬川を渡る）
回顧橋（北塩原村檜原字剣ケ峯、小野川湖と檜原湖を結ぶ長峰水路を渡る）

地理

福島県側では東鉢山の南麓を駆け上がり、東鉢山と矢筈山を山形・福島県境の白布峠（標高1410メートル）で通り抜けます。白布峠越えの区間からは、山形県側は最上川源流の森林地帯で、双竜峡があり、白布大滝・赤滝・黒滝などの瀑布や、奥羽三高湯に数えられた白布温泉があります。

標高の高い場所からは視界が開け、福島県側からは磐梯山と桧原湖、天候の良い日には飯豊連峰や朝日連峰を望むことができます。道路は西吾妻山の西中腹を越えるワインディングロードで、特に福島県側の東鉢山七曲りはヘアピンカーブが連続します。

通過する自治体

山形県
米沢市
福島県
耶麻郡北塩原村
耶麻郡猪苗代町

交差する道路

山形県
山形県道3号米沢南陽白鷹線
山形県道153号西米沢停車場線
山形県道233号綱木米沢停車場線
山形県道152号米沢環状線
山形県道245号笹野下矢来線
山形県道151号関根李山線
山形県道234号綱木小野川舘山線
福島県
福島県道64号会津若松裏磐梯線
国道459号（重複）
福島県道70号福島吾妻裏磐梯線
国道115号

沿線

山形県
上杉神社/米沢城址
伝国の杜置賜文化ホール
JR米坂線 南米沢駅
船坂峠
白布温泉
天元台高原
天元台高原ロープウェイ
白布峠
西吾妻山登山口
福島県
桧原湖
曽原湖
小野川湖

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