山本有造

山本 有造（やまもと ゆうぞう）

山本有造は、日本の著名な経済学者および歴史学者で、1940年に生まれました。彼は京都大学の名誉教授であり、かつ中部大学の特任教授を務めています。専門分野は数量経済史、日本経済史の一部としての日本帝国史や日本植民地史、さらに貨幣や金融の歴史です。彼は博士（経済学）の学位を1993年に京都大学から得ました。

略歴

山本は京都市で生まれ育ち、1967年に京都大学大学院経済学研究科の修士課程を修了しました。その後、三和銀行での勤務を経て、京都大学人文科学研究所や神戸商科大学において助教授や教授として教鞭を執りました。最終的には中部大学人文学部の教授に就任し、2011年3月に退職しました。また、2019年の春に行われた叙勲では瑞宝中綬章を受章する栄誉に浴しました。

学会活動

山本は専門分野における学術団体、特に社会経済史学会で活発な活動を行っています。彼の貢献は、学術界における重要な位置を占めています。

著書

山本の著作には、個人著作、編著、共著が多数あり、主なものは以下の通りです。

• - 単著:

- 『日本植民地経済史研究』（1992年、名古屋大学出版会）
- 『両から円へ 幕末・明治前期貨幣問題研究』（1994年、ミネルヴァ書房）
- 『「満洲国」経済史研究』（2003年、名古屋大学出版会）
- 『「大東亜共栄圏」経済史研究』（2011年、名古屋大学出版会）
- 『カロライン・フリート号が来た！－ペリーとハリスのはざまで－』（2017年、風媒社）

• - 編著:

- 『「満洲国」の研究』（1993年、京都大学人文科学研究所、改訂新版1995年、緑蔭書房）
- 『帝国の研究 原理・類型・関係』（2003年、名古屋大学出版会）
- 『「満洲」記憶と歴史』（2007年、京都大学学術出版会）

• - 共編著:

- （尾高煌之助）『幕末・明治の日本経済』（1988年、日本経済新聞社）
- （梅村又次）『日本経済史 3　開港と維新』（1989年、岩波書店）
- （江夏由樹・中見立夫・西村成雄）『近代中国東北地域史研究の新視角』（2005年、山川出版社）

• - 訳書:

- マルチェロ・デ・チェッコによる『国際金本位制と大英帝国 1890-1914年』（2000年、三嶺書房）

まとめ

山本有造は、経済史と歴史学の分野において多大な貢献を果たしてきた学者であり、その知識と研究は学界における重要な資源となっています。彼の著作は、経済史を理解するための重要な資料であり、日本の近代史についての洞察を提供しています。

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