山本真矢

山本真矢の競輪人生：先行一筋の情熱

山本真矢は、1970年12月23日生まれ、京都府出身の元競輪選手です。花園高校在学中に自転車競技で才能を発揮し、1988年の全国高等学校総合体育大会[[自転車競技大会]]1000mタイムトライアルで優勝。この実績により技能試験を免除され、競輪学校に65期生として入学しました。同期には、吉岡稔真、海田和裕、後閑信一といった名選手が名を連ねています。在校競走成績は82勝で第1位となり、その才能は早くから注目されていました。

1990年4月7日、伊東温泉競輪場でデビュー。翌日には初勝利を飾りました。1992年から1999年頃までは、特別競輪（現在のGI）の常連として活躍。1994年の全日本選抜競輪では決勝に進出し、9着入賞を果たしています。また、1992年の共同通信社杯ルビーカップレースでは3着に入りました。

特に、同期の吉岡稔真との熾烈な主導権争いは、多くのファンの記憶に残っています。1995年の向日町記念の前節決勝戦では、吉岡と激しい先行争いを繰り広げ、2着となりました。このレースは、2000年に向日町競輪場のベストレースを選ぶファン投票で第1位に輝き、伝説的な一戦として語り継がれています。

2011年には日本[[競輪選手会]]京都支部の支部長に就任。しかし、2012年に引退を決意し、地元である向日町競輪場での最後のレースに臨みました。5月28日、最後のレースとなったA級チャレンジ選抜戦では、全盛期を彷彿とさせる先行逃げ切りで1着となり、有終の美を飾りました。引退後は、2019年に開催された「KEIRINレジェンドエキシビションII」で7年ぶりにバンクを疾走し、ファンを沸かせました。通算成績は1937戦392勝、優勝25回です。

引退後は、パーソナルトレーナーとして活躍する傍ら、「京都桂西口　立ち呑みかけいち」という飲食店を経営。店内には現役時代に使用していたレーサーが飾られ、競輪の裏話を聞きたいファンで賑わっています。

家族と競走スタイル

山本真矢は、妻と5人の娘を持つ父親でもあります。三女の山本レナもガールズケイリン選手として活躍しましたが、2018年に引退しています。

競走スタイルは、デビューから引退まで一貫して「先行」を貫きました。先行以外の戦法は苦手としていましたが、その先行は卓越しており、S級1班にまで上り詰めました。1994年の全日本選抜競輪決勝では、神山雄一郎と吉岡稔真というトップ選手が、山本の番手を巡って競り合うという珍しい光景も見られました。

弟子と現在

主な弟子には、山岸正教、岩崎稔、河崎惠治、藤木裕、有馬雄二らがいます。彼らは、山本真矢の競輪に対する情熱と技術を受け継ぎ、それぞれの道を歩んでいます。

山本真矢は、競輪選手としての活動を終えた後も、その経験と情熱を様々な形で表現し続けています。彼の生き方は、多くの人々に勇気と感動を与え、競輪界に大きな足跡を残しています。

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