山本駅 (佐賀県)

山本駅 (佐賀県唐津市)

山本駅は、佐賀県唐津市山本に位置する九州旅客鉄道（JR九州）の駅です。唐津市の中心部から南へ約6km離れた場所にあります。

概要

当駅は、唐津線と筑肥線（西区間）の2路線が乗り入れています。筑肥線の列車はすべて唐津線に乗り入れ、唐津駅または西唐津駅を発着します。

かつては唐津線と筑肥線の唯一の接続駅であり、岸嶽支線の起点でもあったため、5方向に線路が伸びていました。唐津市内の鉄道の乗り換え駅として賑わい、急行「平戸」も停車していました。しかし、1971年に岸嶽支線が廃止され、1983年には筑肥線の新線開業と部分廃止により、唐津線と筑肥線（姪浜駅・博多駅方面）との接続機能が唐津駅に移ったため、往年の賑わいは失われました。

現在でも唐津線と筑肥線（伊万里駅方面）との接続機能は残っていますが、乗り換え客は少なくなっています。唐津市と佐賀市、伊万里市を結ぶ2つの路線それぞれの中間駅としての役割が大きくなっています。

歴史

1898年（明治31年）12月1日：唐津興業鉄道（唐津線の前身）の駅として開業。
1912年（明治45年・大正元年）
1月17日：唐津線貨物支線の当駅 - 岸嶽駅間が開業（岸嶽支線）。
9月21日：岸嶽支線の旅客営業開始。
1929年（昭和4年）4月1日：北九州鉄道（筑肥線の前身）の東唐津駅 - 当駅間が開業。鉄道省と北九州鉄道の乗換駅となる。
1935年（昭和10年）3月1日：北九州鉄道当駅 - 伊万里駅間開通。
1937年（昭和12年）10月1日：北九州鉄道が国有化され鉄道省筑肥線となる。
1971年（昭和46年）8月20日：唐津線岸嶽支線廃止。
1983年（昭和58年）3月22日：筑肥線虹ノ松原駅 - 和多田駅 - 唐津駅間（新ルート）が開通、虹ノ松原駅 - 久里駅 - 当駅間（旧ルート）が廃止。同時に当駅 - 唐津駅間を唐津駅と筑肥線の重複区間としたため、この時点では筑肥線は1本の路線として継続。業務委託駅となる。
1985年（昭和60年）1月20日：無人駅化。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化に伴い、JR九州に移管。これに合わせて当駅 - 唐津駅間を唐津線単独区間に戻したため筑肥線は東西2本に分断され、当駅は西区間の起点となる。

駅構造

地上駅で、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線を有しています。かつては3面5線、さらに岸嶽支線が存在した頃は3面6線でした。木造駅舎があります。

駅舎は1912年（大正元年）に建設された木造平屋建てですが、1985年に無人駅となりました。出札口部分は板で塞がれています。自動券売機が設置されており、駅構内で切符を購入できます。

利用状況

2021年度の1日平均乗車人員は249人です。

駅周辺

国土交通省九州地方整備局唐津維持出張所
佐賀県立唐津工業高等学校
佐賀県立唐津特別支援学校
唐津市立鬼塚中学校
唐津自動車学校
山本郵便局
久里双水古墳
唐津信用金庫 山本支店

バス路線

駅前の国道203号沿いに、昭和自動車（昭和バス）の山本バス停があります。唐津市内、旧北波多村等への路線バスや、高速バス「いまり号」も停車します（福岡市、伊万里市両方向共乗降車可能）。JRとバスの乗り継ぎに利用されています。

【高速】「いまり号」 福岡（博多バスターミナル・福岡空港）行、伊万里行
（川原橋経由）唐津大手口行
久里・東唐津駅経由唐津大手口行
北波多行き
佐賀駅バスセンター行き、多久駅北口行

隣の駅

九州旅客鉄道（JR九州）

■唐津線
本牟田部駅 - 山本駅 - 鬼塚駅
■筑肥線（西唐津駅 - 当駅間唐津線）
鬼塚駅 - 山本駅 - 肥前久保駅

かつて存在した路線

日本国有鉄道
筑肥線
久里駅 - 山本駅
唐津線（岸嶽支線）
山本駅 - 牟田部駅
鉄道院
唐津線（貨物支線）
山本駅 - 鹿ノ口駅

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