岐阜県警察

岐阜県警察について

岐阜県警察は、岐阜県内を管轄区域とする警察組織であり、県民の安全・安心な生活を守るため、日々活動しています。警察法に基づき設置され、岐阜県公安委員会の管理を受けています。本部は岐阜市に所在し、県内各地に警察署や交番、駐在所を配置しています。

沿革

岐阜県警察の歴史は、警察制度の変遷とともに歩んできました。

1948年: 旧警察法施行により、岐阜県警察部が廃止され、国家地方警察岐阜県本部と自治体警察に分割されました。
1952年: 機動隊が設置され、大規模な災害や事件に対応できる体制が強化されました。
1954年: 新警察法施行に伴い、岐阜県警察として再編成されました。発足時は9課1隊1校25署体制でした。
1954年～2006年: 警察署の名称変更や統合、新設が繰り返され、組織の変遷がありました。
例：高田警察署→養老警察署、高須警察署→海津警察署、稲葉警察署→各務原警察署など
2007年以降: 交番・駐在所の再編、本部組織の改編（捜査第三課、取調べ監督課、通信指令課、地域部、国際捜査課、警備総務課の新設）が行われ、より高度化・多様化する犯罪に対応できる体制が構築されました。

組織

岐阜県警察は、県民の安全を守るため、多様な部署で構成されています。

本部組織

警務部: 警察運営の基本となる人事、会計、広報などを担当します。
警務課、監察課、厚生課、教養課、留置管理課
生活安全部: 生活に密着した犯罪や事故の防止、少年非行対策、サイバー犯罪対策などを担当します。
生活安全総務課、少年課、生活環境課、サイバー犯罪対策課、人身安全対策課
地域部: 地域住民との連携を強化し、パトロールや防犯活動などを担当します。
地域課、鉄道警察隊、山岳警備隊、航空隊、通信指令課、自動車警ら隊
刑事部: 殺人、窃盗、詐欺などの事件捜査を担当します。
刑事総務課、捜査第一課、捜査第二課、捜査第三課、組織犯罪対策課、国際捜査課、鑑識課、科学捜査研究所、機動捜査隊
交通部: 交通事故の防止、交通指導、運転免許業務などを担当します。
交通企画課、交通指導課、交通規制課、運転免許課、交通[[機動隊]]、高速道路交通警察隊
警備部: 要人警護、テロ対策、災害対策などを担当します。
警備総務課、警備第一課、警備第二課、機動隊
総務室: 警察運営全般の企画・調整を行います。
総務課、広報県民課、会計課、装備施設課、情報管理課
岐阜県警察学校: 警察官を育成する教育機関です。

データ

警察署数: 22
交番数: 97
警察官駐在所数: 133
職員定数: 3954人

警察署

岐阜県内には22の警察署が設置されており、各地域の実情に応じた活動を行っています。警察車両のナンバー地名は、美濃地域が「岐阜」、飛騨地域が「飛騨」です。

交通信号機の特徴

岐阜県内では、地域によって交通信号機の特徴が異なります。雪の少ない美濃地方では横型の信号機が一般的ですが、豪雪地帯である飛騨地域などでは縦型の信号機が採用されています。また、以前は多く見られた大型レンズの「バズーカ灯」は、LED灯への交換が進み、減少しています。

不祥事

岐阜県警察では、過去に警察官による不祥事が複数発生しています。主な事例として、調書偽造、わいせつ行為、個人情報漏洩、捜査費の不正使用、単身赴任手当の不正受給、パワハラ、不適切な写真加工、パトカー事故の隠蔽、ホームレス襲撃事件への不適切な対応、書類送検事案の未発表、放置駐車違反の誤った取り締まり、元警部による拳銃実包の所持などが挙げられます。これらの不祥事を受け、県民からの信頼回復に向けた取り組みが求められています。

関連情報

旧警察法時代に存在した自治体警察: 岐阜市警察、大垣市警察、高山市警察、多治見市警察、関市警察、中津川市警察
MSリーダーズ: 警察活動をサポートするボランティア団体
山岳警備隊: 山岳地帯での遭難救助や事故対応を担当
交通安全協会: 交通安全啓発活動を行う団体

まとめ

岐阜県警察は、県民の安全・安心な生活を守るため、様々な活動を行っています。県民からの信頼をさらに高めるために、不祥事の再発防止や情報公開の徹底が重要です。今後も、県民に寄り添い、より良い社会の実現に向けて尽力していくことが期待されます。

出典:

岐阜県警察公式ウェブサイト
各種報道記事

外部リンク:

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