岡島 (百貨店)

株式会社岡島の概要

株式会社岡島は、山梨県甲府市丸の内に本社を構える企業で、複合商業施設「ココリ」内にある百貨店を運営しています。この百貨店は、2023年2月まで「岡島百貨店」として親しまれており、老朽化のため移転し、名称を「岡島」に変更しました。岡島百貨店は山梨県内で唯一の日本百貨店協会に加盟している店舗でもあります。

歴史

1843年の創業

岡島の歴史は1843年、江戸時代の後期にさかのぼります。初代岡島定右衛門によって茶商「大黒屋」として創業され、後に呉服店や両替商としても営業を開始しました。1904年には新たな店舗で陳列式販売を導入しました。

百貨店としての成長

1936年、岡島は株式会社に改組され、1938年には五階建ての大型店舗として「岡島百貨店」を開店しました。太平洋戦争中の1945年には甲府空襲で一時的に店舗が焼けたものの、すぐに営業を再開し、その後も成長を続けました。

1970年代には競争環境の変化に対応するため、大規模な増床を行った結果、1988年には6940平方メートルの売場面積を確保し、山梨県内でのブランド力を維持しました。

平成不況とその影響

しかし、1990年代に入り、経済的な不況や市街地の活性化に影響を受け、岡島百貨店は年商が大幅に減少する事態に直面しました。この過程で3期連続赤字を記録し、債務超過にもなりました。

再建に向けた取り組みとして、三越との業務提携や不採算事業の撤退が行われ、2003年には経常損益が黒字化する進展を見せました。しかし、その後も世界的金融危機や競合との激化により、岡島の業績は厳しいものでした。

新たな挑戦と移転

2022年に岡島百貨店の移転が発表され、2023年2月に現在の店舗を閉店し、3月には「ココリ」の商業スペースへ移転しました。新店舗では、限られた面積を活かし、プロモーションとして期間限定ショップの入れ替えを行うなどして集客を図る方針です。

そして、現在の店舗はその後解体され、2028年には新たな複合ビルとして生まれ変わる計画が進められています。

交通アクセスと駐車場

新店舗は甲府駅から徒歩5分という好立地にあり、専用駐車場や契約駐車場も利用可能です。駐車場には異なるサービス体系があるため、利用者は事前に確認を行うべきです。

過去の店舗

岡島の店舗は、甲府市以外にも東京都八王子市と長野県茅野市に展開していましたが、いずれも閉店しています。

フランチャイズ・業務提携

岡島はカインズやケーズデンキとフランチャイズ契約を結んでおり、三越との業務提携も行っています。これは岡島のブランド価値を高めるための方策となっています。

結論

岡島百貨店は、地域に密着した歴史ある商業施設ですが、時代の変化に伴い形を変えています。これからも地域活性化に向けた新たな挑戦が期待されています。

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