岡野弘之

岡野弘之：特撮界を支える多才なパフォーマー

岡野弘之氏は、1967年生まれの日本の俳優、スタントマン、スーツアクター、そして殺陣師です。現在は円谷プロダクションに社員として所属し、主に平成ウルトラシリーズでその才能を発揮しています。

キャリアの始まりと転機

岡野氏は、円谷プロダクションのアクションチーム「キャスタッフ」の創立メンバーの一人でした。当初はショーやバラエティ番組などでスーツアクターとして活動していましたが、ある時、キャリアの転機が訪れます。それは、『電光超人グリッドマン』のヒーロー役への抜擢でした。この作品で、特技監督の佐川和夫氏やカメラマンの大岡新一氏といったベテランスタッフに認められようと、強い熱意を持ってスーツアクターの仕事に打ち込みました。

スーツアクターから殺陣師へ

2001年の『ウルトラマンコスモス』までは、主にスーツアクターとして活躍していましたが、同作以降は殺陣師としての活動に重点を置いています。しかし、2014年の『ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル ウルトラ怪獣☆ヒーロー大乱戦!』では、十数年ぶりにスーツアクターとして復活し、ファンを沸かせました。

多岐にわたる活躍

岡野氏の活躍は、テレビドラマ、映画、オリジナルビデオ、ゲームと多岐にわたります。

テレビドラマ

『電光超人グリッドマン』では、グリッドマンをはじめとする複数のヒーローやゴッドゼノンを演じました。また、『ウルトラマンティガ』や『ウルトラマンダイナ』、『ウルトラマンガイア』など、平成ウルトラシリーズの数々の作品で怪獣のスーツアクターを務めています。近年では、アクションコーディネーターとしても活躍し、『ウルトラマンギンガ』や『ウルトラマンX』などの作品でアクションシーンを盛り上げています。

映画

映画では、『ウルトラマンゼアス』や『ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち』など、数々のウルトラマンシリーズ作品に出演しています。また、『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』や『ウルトラマンサーガ』では、アクションスーパーバイザーを務めました。

オリジナルビデオ

オリジナルビデオ作品では、『ウルトラセブン誕生30周年記念3部作』や『ウルトラセブン1999最終章6部作』でウルトラセブンを演じた他、『ウルトラマンネオス』ではウルトラマンネオスのスーツアクターを務めました。

ゲーム

ゲーム作品では、『ウルトラマン Fighting Evolution』シリーズでアクションを担当し、その後のシリーズではアクションアドバイザーとして制作に携わっています。

岡野弘之氏は、スーツアクター、殺陣師、アクションコーディネーターとして、数多くの作品に貢献し、特撮界に欠かせない存在となっています。彼の情熱と才能が、これからも多くの作品を彩っていくことでしょう。

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