岩原スキー場

岩原スキー場

岩原スキー場は、新潟県南魚沼郡湯沢町に位置する歴史あるスキー場です。1931年創業の老舗であり、飯士山の中腹に広がる扇状の一枚斜面が特徴です。かつては渡辺プロダクション関連会社の岩原観光株式会社が経営していましたが、2009年からは株式会社ライフスタイルサービスが運営しています。

概要

岩原スキー場のゲレンデは、初級者から上級者まで幅広いレベルのスキーヤーが楽しめるように設計されています。特にメインゲレンデは平均斜度10度、最大でも12度と非常に緩やかで、幅600mという広大なスペースを有しているため、初心者が安心して練習できる環境です。混雑を感じさせない広々としたゲレンデは、スキーデビューにも最適です。

1934年には、日本女子体育専門学校の生徒が、北欧で流行していた水着姿でのスキーを日本で初めて行った場所としても知られています。このイベントには、1932年ロサンゼルスオリンピックに出場した競泳選手の松澤初穂も参加しました。

歴史

岩原スキー場の歴史は古く、1914年に地元住民が山スキーのゲレンデとして利用を開始したのが始まりです。

1923年：体育授業にスキーが取り入れられたことをきっかけに、土樽小学校校長を中心に岩原スキー倶楽部が創設されました。
1925年：土樽村長の働きかけにより、新潟県主催のスキー講習会が開催され、岩原スキー場の開設記念式典が行われました。
1931年：上越線の開通に伴い、鉄道管理局が「東鉄山の家」を開設。これが事実上の開業年となります。

その後、戦争の影響で一時閉鎖されましたが、1947年には立川基地の厚生施設として進駐軍に接収され、ロープトゥ・リフトが設置されました。1952年に接収が解除され、スキー場は再び一般に開放されました。

1950年代から1970年代にかけて、ペアリフトの開設やロッジの移管など、スキー場としての設備が拡充されましたが、1970年代には経営母体の会社が経営難に陥り、渡辺プロダクションが経営に参画することとなりました。1978年には社名を岩原観光株式会社に変更し、関越自動車道の建設に伴う土砂の搬出によってゲレンデが拡張されました。

1987年には岩原ゴンドラが開業しましたが、2000年代に入りスキー人口の減少や設備の老朽化などにより経営が悪化。2009年に岩原観光株式会社が民事再生法を申請し倒産しました。その後、株式会社ライフスタイルサービスが運営を引き継ぎ、現在に至ります。

施設

岩原スキー場には、以下の施設があります。

リフト: クワッド2基、ペア7基
スキーセンター: 山麓にリゾートセンター1、山の中腹にリゾートセンター2があります。リゾートセンター2はメインゲレンデに近いため、初心者のいるグループには便利です。
駐車場: 合計1,500台収容可能

リゾートセンター1には、レンタルショップやレストランなどの施設も充実しています。

アクセス

公共交通機関:
JR上越新幹線 越後湯沢駅からシャトルバスで約8～12分
JR上越線 岩原スキー場前駅から徒歩約10～15分
自動車:
関越自動車道 湯沢ICより県道2.9km

周辺情報

岩原スキー場前駅とスキー場の間には宿泊施設が多く、近隣には夏季はレジャープール、冬季はスノーモビルランドが開催される湯沢中央公園があります。周囲にはバブル期に建設されたリゾートマンションが立ち並んでいます。

外部リンク

公式ウェブサイト
* 岩原観光協会

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