岩崎茂

岩崎茂は、1953年2月3日生まれの元航空自衛官です。岩手県出身で、防衛大学校卒業後、航空自衛隊に入隊しました。戦闘機パイロットとしてキャリアをスタートさせ、第201飛行隊長（TACネーム"Garfield"）などを歴任しました。

その後、第2航空団司令、航空幕僚監部人事教育部長、西部航空方面隊司令官、航空幕僚副長などの要職を歴任し、2009年には航空総隊司令官に就任しました。2010年には第31代航空幕僚長に就任し、航空自衛隊の次期主力戦闘機をF-35ライトニングⅡとする政府決定を補佐しました。

2012年には、竹河内捷次以来9年ぶりとなる空自出身の統合幕僚長（第4代）に就任。東北出身者としては初の統合幕僚長となりました。統合幕僚長在任中は、自衛隊の運用や他国軍との連携強化に尽力しました。

2014年に退官後は、防衛大臣政策参与を務め、防衛政策の立案に貢献しました。その後、ANAホールディングスの顧問も務めました。2023年4月には、長年の功績が認められ、瑞宝大綬章を受章しています。

岩崎茂は、航空自衛隊のパイロットとして卓越した技能を持ち、要職を歴任した経験から、防衛政策や安全保障分野において、重要な役割を果たした人物と言えるでしょう。

年譜

1971年3月：岩手県立盛岡第三高等学校卒業
1975年3月：防衛大学校卒業（第19期）
1986年7月：3等空佐
1989年7月：2等空佐
1991年8月1日：第201飛行隊長（TACネーム"Garfield"、1993年7月31日まで）
1994年1月：1等空佐に昇任
1996年3月25日：航空幕僚監部防衛部防衛課防衛班長
1997年12月1日：第7航空団飛行群司令
1999年12月10日：航空幕僚監部人事教育部補任課長
2000年6月30日：空将補に昇任
2001年1月11日：第2航空団司令兼千歳基地司令
2003年3月27日：航空総隊司令部防衛部長
2004年8月30日：航空幕僚監部人事教育部長
2006年8月4日：空将に昇任、第34代 西部航空方面隊司令官
2008年8月1日：第40代航空幕僚副長（田母神俊雄空幕長更迭に伴い、10月31日から11月7日まで航空幕僚長事務代理）
2009年7月21日：第40代 航空総隊司令官
2010年12月24日：第31代 航空幕僚長
2012年1月31日：第4代 統合幕僚長
2014年10月14日：退官、同日付で防衛大臣政策参与
2015年10月1日：ANAホールディングスに再就職（顧問）
2016年6月30日：防衛大臣政策参与を退職
2019年8月23日：実業之日本フォーラムに寄稿開始
2023年4月29日：瑞宝大綬章受章

栄典

レジオン・オブ・メリット・コマンダー
* 2023年4月29日： 瑞宝大綬章

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