岩手県立大槌病院

岩手県立大槌病院について

岩手県立大槌病院は、岩手県上閉伊郡の大槌町に位置し、地域の唯一の入院施設として重要な役割を担っています。この病院は、略称として「県立大槌病院」や「大槌病院」と呼ばれることがあります。病院の設置は岩手県で、現在の病院長は石川徹氏です。1939年10月に開設以来、地域医療の拠点としての機能を果たしてきました。

概要

• - 設置者: 岩手県
• - 病院長: 石川徹
• - 所在地: 岩手県上閉伊郡大槌町小鎚第23地割字寺野1-1
• - 開設日: 1939年（昭和14年）10月
• - 病床数: 一般50床
• - 延床面積: 5,352.00 m²

沿革

病院の歴史は1939年に始まり、当初は岩手県医薬購買販売利用組合連合会が運営していた大槌病院として開設され、23床を有していました。その後、1943年には岩手県農業会に経営が移管されます。1948年には、岩手県厚生農業協同組合連合会に移管され、病床数も55床に増加しました。1950年には岩手県医療局に運営が移り、岩手県立大槌病院として再スタートを切りました。この当時の病床数は一般43床と伝染病用12床でした。

病院は長い歴史の中で順調に運営を続けていましたが、2011年の東日本大震災で旧病院は被災してしまいました。幸いにも、患者および職員は全員無事でしたが、その後は仮設診療所での診療を余儀なくされました。仮設診療所は2011年6月に新しい場所に設置され、医療の提供が再び始まりました。

震災から数年後の2014年には、当院の院長である岩田千尋氏が震災時の活動を評価され、第3回赤ひげ大賞を受賞しました。そして2016年5月には、津波浸水域外に新しい施設が完成し、そこに移転しました。旧病院の跡地は現在も岩手県医療局によって管理されていますが、被災した建物は撤去されたものの、基礎部分が未だに残っている状態です。大槌町としてのこの跡地の利用計画は明確には進んでいません。

アクセス

大槌病院へのアクセスは、いくつかの方法があります。国道45号の「大槌BP南口」交差点を西に約1.3 km進み、左折後約3分で到着します。また、三陸鉄道リアス線の大槌駅からは大槌町民バスを利用し、「県立大槌病院前」で下車することも可能です。さらに、JR釜石線や三陸鉄道リアス線の釜石駅からは、岩手県交通バス「赤浜」行き（一部便のみ）でのアクセスも可能で、こちらも「県立大槌病院前」で下車することができます。非経由便と「浪板」行きのマスト前で下車する方法もあり、そこから大槌町民バスに乗り換えると病院に到着します。

私たちの健康を支える大槌病院は、これからも地域に根ざした医療を提供し続けることでしょう。

もう一度検索