島津信夫

島津信夫

島津信夫（しまづ のぶお）は、1893年（明治26年）1月3日に生まれ、1990年（平成2年）1月4日に97歳で生涯を閉じた、大正から昭和にかけての日本の海軍軍人です。最終階級は海軍大佐で、正五位勲三等を受章しています。海軍兵学校42期を卒業し、連合艦隊司令部付として勤務しました。

軍歴と活動

島津信夫は、海軍軍人として様々な役職を歴任しました。中華民国国民政府軍事顧問や、中華民国水路測量局軍事顧問としても活動し、国際的な舞台でも活躍しました。また、大日本武徳会弓道範士という弓道の達人でもあり、文武両道に秀でた人物でした。

1929年11月には駆逐艦「榊」の艦長に就任し、1937年11月5日には空母「鳳翔」の副長に就任しました。太平洋戦争中には、1943年1[[1月4日]]に給油艦「洲埼」の艦長を務めるなど、海軍の中核として活躍しました。

戦後の生活

終戦後は郷里である龍野揖保上に帰り、静かな余生を送りました。海軍での激務から解放され、故郷で穏やかな日々を送ったとされています。

親族関係

母は加西郡賀茂村山下（現在の加西市北条町山下）の中川八郎左衛門邦守の娘であり、中川清秀の一族にあたります。また、元阪神タイガースオーナーである野田誠三は、中川家出身であり、信夫の従兄弟にあたります。播磨島津氏の第29代当主でもありました。

島津忠重との関係

同族の島津家宗家第30代当主である島津忠重（海軍少将、公爵）は、海軍兵学校35期生で、信夫の先輩にあたります。島津忠重は、第一艦隊軍艦香取から信夫に海軍兵学校入学祝いの手紙を送っています。忠重からは多くの手紙をもらっていましたが、ほとんどは人に贈ったり失くしたりした中、この入学祝いの手紙だけは終生大事に保管したと伝えられています。このエピソードから、二人の間の親密な関係が伺えます。

参考文献

* 井上成美伝記刊行会『井上成美』

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