島津修久

島津修久氏は、1938年2月6日、東京府（現在の東京都品川区）に生まれました。島津氏第31代当主・島津忠秀の次男として、公爵島津久光の玄孫にあたります。母は近衛文麿の長女・昭子です。学習院初等科、高等科を経て中央大学法学部法律学科を卒業しました。卒業後も司法試験の勉強を続けましたが、1965年に島津興業に入社。1990年に同社社長、2001年に会長に就任しました。

島津氏は、島津家の当主としてだけでなく、様々な分野で活躍されています。1993年からは照国神社の宮司を務めるほか、鶴嶺神社、平松神社の宮司も兼務。また、島津顕彰会、薩摩義士顕彰会の会長も務め、島津家や薩摩の歴史・文化の継承に尽力しています。社団法人茶道裏千家淡交会鹿児島名誉支部長、薩摩古武道影之流顧問など、文化的な活動にも積極的に参加されています。

かつては、鹿児島経済同友会代表幹事、鹿児島県公安委員長、西郷南洲顕彰会会長、薩摩琵琶同好会会長などの要職も歴任されました。これらの経歴からも、島津氏が地域社会の発展に大きく貢献してきたことが伺えます。

島津氏は、吉良義央の法要に参列する一方、仙巌園の観音岩でも慰霊儀式を行うなど、歴史上の人物への敬意も欠かしません。また、2014年からは薩摩義士顕彰会の会長として、治水に尽くした人々を顕彰する活動にも力を入れています。平田公園で行われる薩摩義士頌徳の慰霊祭には、木曽三川の関係自治体も参加するなど、その活動は広く知られています。

ご家族についてですが、妻の伊津子さんは西郷隆盛の曾孫にあたり、1967年に結婚されました。結婚式の仲人は大久保利通の嫡孫・利謙が務めました。長男は島津忠裕氏です。また、第125代天皇明仁、徳川宗家第18代当主の徳川恒孝氏とははとこ、細川護煕元首相、近衛家現当主の近衞忠煇氏、俳優の東隆明氏とはいとこにあたるなど、著名な親族が多いことも特徴です。身体教育研究所所長の野口裕之氏は異父弟にあたります。

島津修久氏は、島津家当主としての重責を担いながらも、多方面で活躍されており、その幅広い活動は、多くの人々に影響を与え続けています。

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