川原誠 (裁判官)

川原誠（かわはら まこと）

1940年11月17日生まれ、愛知県出身の元裁判官。

学歴

名古屋大学卒業。

職歴

1965年（昭和40年）9月：司法試験合格
1966年（昭和41年）4月～1968年（昭和43年）4月：司法修習（第20期、名古屋）
1968年（昭和43年）4月5日：金沢地方裁判所判事補
1971年（昭和46年）4月5日：金沢地裁判事補・金沢簡易裁判所判事
1971年（昭和46年）4月15日：名古屋家庭裁判所判事補・名古屋簡易裁判所判事
1972年（昭和46年）4月10日：名古屋地方裁判所判事補・名古屋簡易裁判所判事
1974年（昭和49年）4月1日：福島家庭裁判所いわき支部・福島地方裁判所いわき支部判事補、いわき簡易裁判所判事
1977年（昭和52年）4月1日：津地方裁判所・津家庭裁判所判事補、津簡易裁判所判事
1978年（昭和53年）4月5日：津地方裁判所・津家庭裁判所判事
1981年（昭和56年）4月1日：富山地方裁判所・富山家庭裁判所判事、富山簡易裁判所判事
1985年（昭和60年）4月1日：名古屋高等裁判所判事
1990年（平成2年）4月1日：東京高等裁判所判事
1993年（平成5年）4月1日：名古屋高等裁判所判事
1994年（平成6年）4月1日：名古屋地方裁判所部総括判事・名古屋簡易裁判所判事
1999年（平成11年）7月12日：福井地方裁判所・福井家庭裁判所所長
2001年（平成13年）2月28日：津地方裁判所・津家庭裁判所所長、津簡易裁判所判事
2002年（平成14年）3月10日：名古屋高等裁判所部総括判事
2005年（平成17年）11月17日：定年退官

主な担当訴訟

川原氏は、数々の重要な裁判に関与しました。以下に主なものを紹介します。

蛸島事件：1969年6月3日、金沢地方裁判所七尾支部にて、被告人に無罪判決を言い渡しました。
富山・長野連続女性誘拐殺人事件：1981年4月以降、富山地裁にて右陪席裁判官を務めました。判決前に名古屋高裁へ転出しましたが、この事件の裁判には深く関わりました。
勝田清孝事件：名古屋高裁での控訴審で裁判長を務め、第一審の死刑判決を支持し、被告人側の控訴を棄却しました。
プロ野球脱税事件：1998年1月20日、名古屋地裁にて裁判長として、中日ドラゴンズの選手2名に対し、有罪判決を言い渡しました。
ドラム缶女性焼殺事件：2003年3月12日、名古屋高裁で裁判長として、第一審の死刑判決を支持し、被告人側の控訴を棄却しました。
愛知県扶桑町強盗殺人事件：2005年2月3日、名古屋高裁で裁判長として、第一審の懲役15年判決を破棄し、求刑通りの無期懲役を言い渡しました。
大阪・愛知・岐阜連続リンチ殺人事件：2005年10月14日、名古屋高裁で裁判長として、第一審判決を破棄し、被告人3人全員に死刑判決を言い渡しました。

人物

川原氏は、長年にわたり裁判官として職務を全うし、多くの重要な裁判に携わりました。その裁判官としての冷静かつ公平な判断は、関係者から高く評価されています。

参考文献

佐木隆三『女高生・OL連続誘拐殺人事件』徳間書店、1991年
日本民主法律家協会司法制度委員会 編『全裁判官経歴総覧 第三版［第一分冊］ 期別異動一覧編』公人社、1998年

関連項目

日本の裁判所

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