川湯温泉 (和歌山県)

川湯温泉

川湯温泉は、和歌山県田辺市本宮町、熊野川の支流である大塔川の左岸に位置する温泉地です。その最大の特徴は、川原を掘れば温泉が湧き出るという点にあります。川底からも湯が湧き出ており、気泡が上がる様子を見ることができます。

泉質

泉質は、ナトリウムー炭酸水素塩・塩化物温泉です。この泉質は、肌に優しく、湯冷めしにくいとされています。

温泉街

温泉街には、旅館や食堂、共同浴場などが立ち並んでいます。川のすぐそばに位置しており、せせらぎを聞きながら温泉を楽しむことができます。

仙人風呂

特に有名なのは、冬季限定で川をせき止めて作られる巨大な露天風呂「仙人風呂」です。例年12月から2月末日まで開放され、昼間は多くの観光客で賑わいます。夜間や早朝には、満天の星空の下、川のせせらぎを聞きながら湯浴みを楽しむことができます。2006年末からは、温泉街から橋を渡った場所に設置されており、橋は夜間施錠されます。仙人風呂が開かれている期間中には、湯船に木製のかるたを浮かべてかるた大会も開催されます。

歴史

川湯温泉は古くから利用されており、仙人風呂は江戸時代初期に始まったとされています。1957年には、湯の峰温泉、渡瀬温泉とともに国民保養[[温泉地]]に指定されました。毎年10月には、これらの温泉地と合同で献湯祭を行い、熊野本宮大社に献湯しています。仙人風呂でのかるた大会は2001年から始まりました。2018年には台風20号の被害により、温泉街は大きな被害を受けましたが、復旧作業を経て営業を再開しています。

アクセス

• - 公共交通機関:

- 紀勢本線新宮駅から熊野御坊南海バスまたは奈良交通の八木新宮特急バスで約60分。
- 近鉄大和八木駅から奈良交通の八木新宮特急バスで約5時間30分（近鉄高田市駅、近鉄御所駅、JR和歌山線五条駅経由）。

周辺情報

温泉からは熊野本宮大社へも車で約10分と近く、観光の拠点としても便利です。

関連情報

• - 温泉
• - 温泉街
• - 外湯
• - 温泉番付
• - 日本の[[温泉地一覧]]

外部リンク

• - 熊野本宮観光協会

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