市立四日市病院

市立四日市病院について

市立四日市病院は、三重県四日市市にある公立の医療施設で、市民の健康を守るために重要な役割を果たしています。この病院は、災害拠点病院として指定されており、救命救急センターや地域周産期母子医療センターなど、専門的な医療サービスを提供する体制が整っています。

沿革

市立四日市病院の歴史は1936年に遡ります。当初は四日市市千歳町に市民病院を開設し、その後1939年に市内の寄付を受けて市立四日市病院が設立されました。しかし、戦争の影響で焼失したため、1949年に両病院を統合し四日市市西新地に移転します。その後、1961年に堀木に移転し、1978年には現在の場所に位置を定めました。また、2002年には病院憲章を制定し、2005年には地方公営企業法の全部適用を実施しました。

診療科と医療機関の指定

市立四日市病院は患者に対してさまざまな診療科を提供しており、多岐にわたる医療サービスを展開しています。この病院は、保険医療機関、救急告示医療機関、労災保険指定医療機関など、多数の医療機関に指定されています。さらに、自立支援医療機関や身体障害者福祉法指定医の配置をするなど、地域の医療ニーズに応えるための体制が整っています。また、第二種感染症指定医療機関や不妊専門相談センター、地域周産期母子医療センターに指定されており、特に周産期医療では安全な出産をサポートしています。

交通アクセス

病院へのアクセスは非常に便利です。近鉄湯の山線の中川原駅からは徒歩約10分、近鉄名古屋線の近鉄四日市駅からは徒歩約20分の距離にあります。また、近鉄四日市駅からは三重交通バスも利用可能で、いくつかの路線が病院まで直通しています。これにより、多くの地域の方々がアクセスしやすくなっています。

事件と対策

しかし、病院には不祥事も発生しました。2024年1月から2月にかけて、30代の男性技師が職務に無関係な患者の電子カルテを不正に閲覧し、患者の個人情報を利用して無断で連絡を取るという問題が発覚しました。この行為は患者の通報によって明らかになり、その技師は懲戒処分を受けました。病院はこの事件を重く受け止め、今後は個人情報の管理体制を一段と強化し、再発防止策を徹底する方針を示しています。

まとめ

市立四日市病院は地域の医療を支える中核機関として、救急医療や母子医療などで重要な役割を果たしており、多様なニーズに応えています。今後も、安全で信頼される医療を提供するために、地域の健康を見守る存在であり続けることが期待されています。

もう一度検索