帖佐駅

帖佐駅

帖佐駅（ちょうさえき）は、鹿児島県姶良市東餅田に位置する、九州旅客鉄道（JR九州）日豊本線の駅です。姶良市の中心部に位置し、特急「きりしま」の一部が停車します。

概要

帖佐駅は、旧帖佐村時代の1926年に開業しました。姶良市の旧姶良町地域の中心駅であり、現在も地域の交通拠点として重要な役割を担っています。特急「きりしま」は、同市の加治木駅に多くの列車が停車しますが、当駅には一部の列車のみが停車します。

歴史

帖佐駅を含む区間は1901年に開通しましたが、当初は駅が設置されず、重富駅の次は加治木駅でした。これは、蒸気機関車時代の列車の加減速性能が低く、駅間距離が短いと十分な速度を出せなかったためです。しかし、当時の帖佐村、山田村、蒲生村が共同で停車場設置を請願し、1926年2月に駅が完成、4月1日に営業を開始しました。開業当日の乗客は522人、運賃収入は122円8銭でした。

1980年には、国鉄職員が配置されていた駅を委託駅にする方針に対し、地元住民が猛反発し、バスで鹿児島鉄道管理局に押しかける騒動も起きました。結果的に国鉄側が譲歩し、4人の職員が残されました。

年表

1926年（大正15年）4月1日：鉄道省が開設。
1950年（昭和25年）：駅舎を改築。
1962年（昭和37年）9月20日：貨物取扱を廃止。
1985年（昭和60年）3月14日：荷物扱いを廃止。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により九州旅客鉄道が継承。
1993年（平成5年）3月：駅の下を通る地下道が開通。8月6日：平成5年8月豪雨により当駅を含む区間が運転見合わせとなる。9月19日：運転を再開。
2012年（平成24年）1[[2月1日]]：ICカードSUGOCAの利用を開始。
2023年（令和5年）10月1日：JR九州サービスサポートによる業務委託駅から九州旅客鉄道本体による直営駅へと変更。

駅構造

帖佐駅は、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の合計2面3線のホームを持つ地上駅です。ホーム間は跨線橋で連絡しています。駅業務はJR九州の直営で、きっぷうりばが設置されています。IC乗車カード「SUGOCA」が利用可能で、簡易SUGOCA改札機が設置されています。

タッチパネル式のICカード対応自動券売機があり、SUGOCAポイントのチャージや特急券の購入が可能です。かつては改札内にもICカードチャージ機がありましたが、2021年に廃止されました。

のりば

1番のりばが上り本線、2番のりばが下り本線です。3番のりばは撤去され、エレベーターが設置される予定です。

利用状況

2020年度の1日平均乗車人員は1,375人です。

駅周辺

帖佐駅は姶良市の中心に位置し、姶良市役所の最寄駅です。駅周辺には郵便局、銀行、スーパーマーケットなどがあり、主要な施設が揃っています。駅前には蒸気機関車の動輪が設置されています。

姶良市役所（姶良庁舎）
姶良市立図書館
帖佐駅前郵便局
姶良市立建昌小学校
姶良警察署
鹿児島県総合運転免許試験場
グラード姶良
イオンタウン姶良
ヤマダデンキテックランド姶良店
帖佐バスストップ（高速バス停留所）

バス路線

南国交通や姶良市ふるさとバス（あいら交通）などのバス路線が利用できます。

南国交通：東原、重富、磯仙巌園方面、姶良ニュータウン車庫前、鹿児島中央駅、イオンタウン姶良、山田口方面、蒲生・楠田、漆上、木場、鹿児島中央駅(蒲生・教育センター経由)、加治木駅、陵南小、下有川方面、加治木支所（姶良市3庁舎巡回バス）、鹿児島空港、溝部下十文字、姶良小循環、姶良大循環
姶良市ふるさとバス：春花、木津志方面

帖佐駅前交差点から徒歩5分の旧道沿いにある帖佐バス停からも、鹿児島交通のバスが利用できます。かつてはJR九州バス（加治木線）も運行していました。

隣の駅

錦江駅が1986年に開業するまで、東隣の駅は加治木駅であり、姶良駅が1988年に開業するまでの西隣の駅は重富駅でした。

JR九州

■日豊本線

特急「きりしま」一部停車駅

錦江駅 - 帖佐駅 - 姶良駅

脚注

関連項目

日本の[[鉄道駅]]一覧

外部リンク

帖佐駅（駅情報） - 九州旅客鉄道

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