帯広市立柏小学校

北海道帯広市東8条に所在する公立の小学校です。豊かな自然に囲まれた環境の中で、地域とともに歩んできた長い歴史を持ちます。

概要

現在の帯広市立柏小学校は、北海道帯広市東8条南11丁目に位置しています。2022年5月31日時点のデータによると、本校には特別支援学級を含む合計20の学級が開設されており、416名の児童が日々学んでいます。地域に根差した教育活動を展開し、子どもたちの健全な育成を目指しています。

沿革

柏小学校の歴史は、大正時代にさかのぼります。1920年 8月にその設立が認可され、翌1921年 1月22日に「帯広第二尋常小学校」として開校しました。開校後、1922年 9月17日には高等科を併設し、「帯広第二尋常高等小学校」と改称。さらに1924年 4月11日には現在の名称につながる「柏尋常高等小学校」となり、同時に校章が制定されました。その後、1933年 4月1日には高等科が分離され、「柏尋常小学校」となりました。

昭和に入り、1940年 6月12日には新しい校舎が完成し、授業が開始されました。しかし、激動の時代の中で学校も困難に直面します。1941年 4月2日には国民学校令により「柏国民学校」と改称されましたが、そのわずか2ヶ月後の6月9日には中校舎から出火し、中校舎と体育館を焼失するという被害に見舞われました。さらに、終戦間もない1945年 11月3日には、校舎が艦上機による攻撃を受けるという出来事も経験しています。

戦後、新しい時代と共に学校も再出発します。1946年 11月3日には新憲法公布を記念して音楽会・学芸会が開催され、1947年 4月1日には新学制により現在の「柏小学校」と再び改称されました。教育環境の整備も進み、1951年 2月5日には完全給食が開始されました。1952年 3月4日に発生した十勝沖地震の際には、児童が避難する事態となりましたが、学校は地域の子どもたちの学びの場として機能し続けました。1953年 6月13日には新しい校歌が制定され、学校の精神的な支柱が確立されました。

周年記念の節目も大切にされています。1961年 9月15日には開校40周年を記念して帯広市教育研究大会が開催されました。現在の校舎は1978年 12月16日に落成式典が挙行されたものです。学校の歴史を物語るものとして、1990年 6月26日には創立記念に植えられたポプラが帯広市の銘木に指定されています。2000年 12月8日には新しい校旗が完成し、新たな世紀を迎えました。2010年 10月24日には創立90周年記念式典が盛大に執り行われました。

近年では、地域との連携も図られています。2012年2月12日には開拓130年・市制80年記念事業として「もちつき大会」が開催されました。また、2018年 9月6日には北海道胆振東部地震が発生し、修学旅行中に影響を受けるという出来事がありました。

創立100周年に向けての準備も進められ、2019年 5月23日には柏小百周年記念事業協賛会設立総会が開かれました。2020年には新型コロナウイルス感染症の影響により、度重なる臨時休業や分散登校が実施され、卒業式も規模を縮小して行われるなど、教育活動に大きな影響が出ました。創立100周年記念式典も、当初予定されていた2020年 10月25日から翌2021年に延期されましたが、無事2021年10月17日に挙行され、長い歴史に新たな1ページが加わりました。100周年の関連行事として、2021年2月9日には記念事業協賛会による卒業生へのコンサートも開催されています。

教育方針

柏小学校では、以下のような校訓と学校教育目標を掲げ、子どもたちの育成に取り組んでいます。

校訓

強く正しく明るく清く

学校教育目標

強い心と体でねばり強くやりぬく子ども
確かな知識でよく考える子ども
明るくきまりよい子ども
* 心豊かで思いやりのある子ども

周辺環境・アクセス

学校の周辺には、釧路地方裁判所帯広支部や帯広市保健福祉センター、帯広市立翔陽中学校などの公共施設が点在しています。また、南11丁目通りを挟んでセブンイレブン帯広東8条南12丁目店が隣接するなど、生活に便利な環境です。

アクセスについては、十勝バスの循環線または東8条線を利用し、「柏小学校前」バス停で下車すると便利です。

進学先中学校

柏小学校の多くの卒業生は、帯広市立翔陽中学校へ進学します。

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