常陸太田市民交流センター

常陸太田市民交流センター（パルティホール）

常陸太田市民交流センターは、茨城県常陸太田市に位置する文化施設で、愛称として「パルティホール」と呼ばれています。この施設は、地域住民が芸術文化を楽しむと同時に、交流を深めるための重要な拠点です。2005年度には約91,000人が利用しており、市民活動の中心地となっています。

概要

このセンターの設計は村井敬によるもので、内部にはヤマハのサウンドシステムが取り入れられており、音質の優れたホールとして知られています。定期的に世界的に著名な音楽家を招待したり、一般向けに「パルティ・ミュージックセミナー」を開催するなど、音楽が溢れる町作りを推進しています。また、愛称「パルティホール」は、仲間や友達を意味する「パル（pal）」と町を意味する「シティ（city）」を組み合わせた造語であり、一般からの公募によって名付けられました。

運営には相応の維持費がかかるため、文部科学省や経済産業省からの国の補助金を受けたり、茨城県や市町村が共同で発行する債券（大好きいばらき県民債）を活用することで財源が確保されています。

施設の利用について

このセンターは、月曜日（祝日々にはその翌日）と年末年始に休館となっています。開館時間は午前9時から午後10時までとなっています。大ホールと多目的ホールが用意されており、それぞれの利用が可能です。

大ホール

大ホールは、不燃木材で作られており、残響時間は2.06秒、NC値は20と評価されているため、非常に良好な音響環境が整っています。舞台と客席が一体化した設計で、観客は演奏者との距離感を感じながら楽しむことができます。ステージのサイズは幅33メートル、奥行15メートル、高さ18メートルと大きく、1,004席の客席が用意されています。うち固定席が990席、母子席が10席、身体障害者席が4席あります。

多目的ホール

一方、多目的ホールは天井高が6メートル、NC値は25です。このスペースは300人を収容可能で、様々な活動に対応しています。その他にも、5つの楽屋、2つの会議室、2つのリハーサル室、2つの和室、さらに1つの野外ステージが完備されています。

沿革

1988年にパルティホールは開館しました。その後、2009年には映画『ディア・ドクター』の完成披露試写会が実施され、2010年には筑波大学との連携による「まちづくりシンポジウム」が開催されるなど、多数の文化イベントが行われてきました。

常陸太田市民吹奏楽団

また、常陸太田市民吹奏楽団は1978年に設立され、1988年のホール開館以降はこの場所を拠点に活動しています。演奏会や音楽セミナーを通じて地域文化の振興に寄与しており、1991年には優良社会教育団体として表彰を受けました。

交通と周辺施設

センターへのアクセスは、自動車を利用の場合、常磐[[自動車道]]の那珂ICまたは日立南太田ICから約20分ほどです。駐車場は276台分が完備されており、またJR水郡線常陸太田駅からは徒歩で25分、タクシーで5分の距離です。

周辺には常陸太田商工会や生涯学習センター、市立図書館などの公共施設が揃っており、地域の文化活動を支えています。

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