幌加内駅

幌加内駅（廃駅）

幌加内駅は、かつて北海道雨竜郡幌加内町に位置していたJR北海道深名線の駅でした。深名線の廃止に伴い、1995年にその歴史を閉じました。

歴史

1929年（昭和4年）11月8日：雨龍線 鷹泊 - 幌加内駅間延伸開通に伴い開業。
1931年（昭和6年）9月15日：幌加内駅 - 添牛内駅間延伸開通に伴い中間駅となる。
1941年（昭和16年）10月10日：線路名が深名線に改称され、同線の駅となる。
1982年（昭和57年）11月1日：貨物取扱い廃止。
1984年（昭和59年）2月1日：荷物取扱い廃止。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化によりJR北海道に継承。
1995年（平成7年）9月4日：深名線の廃線に伴い廃止。
2000年（平成12年）3月19日：旧駅舎が火災により焼失。

駅名の由来

駅名は、所在地の地名に由来します。この地名は、アイヌ語の「ホロカ・ナイ」（後に戻る川）から来ています。付近を流れる幌加内川が、本流である雨竜川とは逆向きに流れていることにちなみ、名付けられました。ちなみに士幌線幌加駅も同じ語源です。

駅構造

廃止時点では、相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、列車交換が可能な構造でした。ホーム間は構内踏切で連絡していました。駅舎側のホームが下り線、反対側が上り線となっていました。貨物側線も存在しました。

駅舎は木造平屋建てで、ホームに接していました。開業当初は小規模でしたが、後に増改築されています。かつては駅舎内に売店もありましたが、1991年に閉店しました。

駅前広場には庭石を配した築山や、開基70周年記念塔が設置されていました。

利用状況

1981年度（昭和56年度）：1日乗降客数151人
1992年度（平成4年度）：1日乗降客数42人

駅周辺

駅周辺には、国道275号や複数の道道が通り、幌加内町役場、警察署、郵便局、小中学校、高校などの公共施設がありました。また、幌加内交流プラザ内には「旧JR深名線資料室」が開設され、深名線に関する資料が保存・展示されていました。近隣には、スキー場や貯水池、ダムなどの観光スポットも存在しました。

駅跡

駅舎焼失後は、駅前ロータリーと下りホームが残っていましたが、道路工事のため全て撤去されました。2011年現在、駅跡には「JR深名線 幌加内駅跡」と彫られた庭石と線路のモニュメントが設置されています。

隣の駅

深名線

新成生駅 - 幌加内駅 - 上幌加内駅

幌加内駅は、深名線の歴史を物語る駅の一つとして、その名を刻んでいます。

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