平佐村

平佐村（ひらさむら）

平佐村は、1929年まで鹿児島県薩摩郡に存在した村です。現在の薩摩川内市の一部にあたります。

概要

平佐村は川内平野の東部、川内川の南岸に位置していました。村の西端には川内町駅（後の川内駅）が設置され、鹿児島本線と宮之城線の分岐点として機能していました。また、村の北端には楠元駅、西部には吉野山駅があり、交通の要所となっていました。村は天辰、平佐、楠元、中、久住の5つの大字で構成されており、現在の薩摩川内市天辰町、平佐町、白和町、鳥追町、横馬場町、楠元町、中村町、久住町に該当します。村役場は、大字平佐字横木に置かれていました。

沿革

江戸時代には、薩摩藩の行政区域である「平佐郷」に属していました。町村制の施行に伴い、平佐郷内の村々が合併し、平佐村が誕生しました。

1889年（明治22年）4月1日：町村制施行により、白和町、天辰村、平佐村、楠元村、中村、久住村が合併し、平佐村が成立。白和町は平佐村の大字の一部となり、その他の村は大字として平佐村に組み込まれました。
1929年（昭和4年）5月20日：平佐村は、隈之城村、東水引村と合併し、川内町となりました。

行政

村長

小原助市

歴代村長

町村制施行以降の村長は以下の通りです。

（『川内市史 下』169頁から170頁の表記に基づき、旧字体は新字体に置き換え）

初代：福留 嘉平
二代：有村 勘兵衛
三代：有村 勘兵衛
四代：有村 勘兵衛
五代：福留 嘉平
六代：中島 虎之助
七代：小原 助市

人口

人口の推移については、『川内市史 下』の別表に詳細なデータが掲載されています。

教育

村内には以下の教育機関がありました。

長濱学園私立川内商業学校（現在の鹿児島県立川内商工高等学校）
平佐東尋常高等小学校（現在の薩摩川内市立平佐東小学校）
平佐西尋常高等小学校（現在の薩摩川内市立平佐西小学校）

交通

鉄道

鹿児島本線
川内町駅（現・川内駅）
宮之城線
楠元駅
吉野山駅

河川

川内川
樋脇川
平佐川

脚注

関連項目

鹿児島県の廃止市町[[村]]一覧

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